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2005年05月18日  試験時祖母急死症候群 [医学・科学関連]

イグ・ノーベル賞を選定する母体である"Annals of Imporable Reserch"に6年ほど前に掲載された論文。著者はコネチカット州立大学生物学教室の教官。以下はかなり恣意的な抄訳。
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大学生の親族にとって、試験に先立つ一週間はきわめて危険な時期だと言うことは、かねてより唱えられていることだ。著者が教職についてからも、同僚たちは曖昧ながら、「祖母死亡問題」の存在を認めてきた。この問題は海外にも存在しているが、学問的な考察が向けられるのはこれが初めてである。

この問題は実に簡単に述べることが出来る。

「大学生の祖母は、ほかのどの時期よりも、その学生が試験を受ける直前に死ぬ傾向が極めて高い」。

これは推測にすぎないとか、大学内都市伝説と言われていたこともあるが、著者はこれが事実であることを確かめることが出来た。20年にわたり収集したデータを検討した結果、ここでその事実を確認しただけではなく、この国の未来にもかかわる付随的問題を発見することが出来た。このレポートは専門家、大衆をとわず、健康と社会にかかわる戦慄すべき問題を提起するであろう。

まず次の表(クリックでポップアップ)を見られたい。試験がないとき、学生100人あたりの家族死亡率(FDR:Family Death Rate)は0.054にすぎないのに、中間期テストを前にすると0.574、期末テストでは1.042というそれぞれ10倍、19倍という数字に跳ね上がる。しかもこの傾向は成績が悪い学生ほど明らかになる。Aをとる学生が試験を控えていない時期のFDRと、結局落第した学生が期末テストを控えていた時期とを比較すれば、50倍以上の差が認められるのである。

これから得られる結論はひとつである。学生の成績を気にするあまり、親族たちは試験のたびに自らを死に追いやる危険にさらされるということだ。成績が悪いほど試験の結果は重要なものになり、それに対するプレッシャーが早期の死を招くことになる。死亡する予備軍が祖母であることも、そうしたストレスによって発作を起こしやすいからであることで説明できる。しかし、なぜ祖父はその犠牲者にならないのかは説明出来ず、まだ発見されていない別ファクターが存在するのであろう。
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論文はまだまだ続き、試験前にFDRが上昇する傾向は、学生の属する家族規模とは無関係であることから、死亡する祖母が足らなくなる危険性があり、十分な数の祖母を提供するために、アメリカ社会の離婚-再婚率の上昇が起こっているのではないかという考察がなされる。高い大学進学率が、試験前祖母死亡症候群を媒介にして離婚率を上昇させているという推論である。

また、この試験前祖母死亡症候群の頻度がここ20年間、加速度的上昇率を呈しており、このままでは百年後には100人の学生に対して、644人の試験前祖母死亡が起こるという驚愕の予言までなされるのである。著者はこの問題への解決策として、大学での試験の廃止、大学は孤児だけを受け入れるようにする、学生が家族に成績を伝えることを禁じる、というような提案を行っている。

著者は最後に、学識者たちによるこの問題の対策委員会を作ることを提起し、その委員会メンバーの成績を記録するよう要求している。そして、委員たちがどれだけ問題を理解しているかを示すデータを集めることで、さらなるフォローアップスタディを提示できるだろうと結ばれている。

なんだかんだ言っているけど、要はバカ学生が出来が悪かった口実に「直前におばあちゃんが死んだもので」といってるだけじゃないないのか、と正しいことを言うそこのあなた、多少人をうんざりさせようと、こんな風にネタ思考を徹底して貫くのが学問の本来の姿なのであります。オチは今ひとつ決まっていないけれど。

Mike Adams. The Dead Grandmother/Exam Syndrome.:ANNALS OF IMPROBABLE RESEARCH.;p4,Volume 5, Issue 6.(PDF)

投稿者 webmaster : 2005年05月18日 22:37

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コメント

学問の手続き云々は判りますが、祖母の死亡の情報採取方法を最初に提示していないのは、フェアではないように思います。読んでいてストレスがたまりました。「学生の申告が真実と仮定したら」で始まれば、笑える読み物となったと思いますが。

投稿者 名乗るほど者では : 2005年05月24日 13:21

木原敏江作「摩利と新吾」よりうろ覚え

「きっきっ、教授、違うんです、これは母の病気が心配で…」
「君のお母様から手紙が来てますよ、
『拝啓先生様、どうぞ遠慮無く息子をしごいてやって下さいませ
今日も元気な田舎の母より』
うそつきの罰、君マイナス50点ね」
「あ゛ーっ!」

投稿者 小狸工房 : 2005年05月19日 03:20