« 蘇我入鹿、暗殺される | メイン | トーキョーは切り札を切る準備完了… »

2005年6月13日  アイス・スパイクはなぜ出来るのか? [医学・科学関連]

icespike_s.jpgイグ・ノーベル賞サイトより。
雪の結晶造形の妙を教えてくれる科学啓蒙サイト、Snowcristals.comの1コーナーにあった記事
--------------
アイス・スパイクとは何か?

アイス・スパイクとは、冷蔵庫の製氷皿で、時に形成される奇妙な釘状の氷のことです。冷蔵庫の中で見られる奇妙な物資の中でも、これは氷そのものであるという点が特徴です。アイス・スパイクは生物学的なものではなく、物理学的な原理で形成されるものなのです。

--------------
以下、記事はアイス・スパイクが出来る原理を説明する。製氷皿の中で氷が出来ていくとき、まず周りから凍っていくので、内部に閉じこめられたまだ凍っていない水は、表面に飛び出していき、そこで氷の堆積をつくるのだ。だからこんな氷が釘のように飛び出した構造になるのだと。この模式図を参照されれば、判りやすいであろう。

なるほど、そんな機序であんな面白い氷ができるのかと納得しようとして、ふと考え込んでしまう。あんな釘状氷なんて、今まで一度も見たことないぞ。元記事には製氷皿の表面に、ボコボコとスパイクが飛び出している製氷皿の写真がいっぱい写っているんだけれど、誰か日本国内であんな風になっている冷蔵庫の製氷皿を目撃した人います?

なんでこれを見たことがないのか、その理由を考えようと、結構まじめに記事とその元になった論文(PDF)を読んでみるのだが、どうも理由は日本とアメリカの水道水の水質の違いと、冷蔵庫の温度設定の問題であるようだ。

簡単に言ってしまえば、日本の水道水は塩分濃度が高いのである。アイススパイク記事によれば、これが出来る確率は水の塩分濃度に反比例するとのことだ。何しろ、一番出来やすいのは蒸留水を使った場合だというのだ。普通の水道水であっても、アメリカの水道水は日本のそれと桁違いに低い塩分濃度であるらしい。(ざっと調べた限りでは、千葉県の水道局サイトが「ナトリウム化合物」の濃度を発表していたので、それを論拠にしているが、一般的にそういえるかどうかは不明)

それともう一つの理由は、日本の冷蔵庫の製氷器は向こうよりも低温に設定されているらしいことである。ざっと日本の冷蔵庫メーカーの冷凍庫温度を調べてみると、大体マイナス18℃ぐらいになっていて、製氷器もそこに置かれる設計になっている場合が多いようである。その点、アイス・スパイク記事によれば、一番スパイク形成の確率が高いのはマイナス7~8℃というところらしい。

私らが子供の頃、アメリカのホームドラマを見ていて一番憧れたのが、キッチンに置いてあったでかい冷蔵庫であった。ガキが帰ってきて、そこからビックリするほど大きな牛乳瓶を取り出してグビグビ飲んだりしやがるのですわ。鬼畜米英許すまじ、いつか目にモノ見せてやると、当時の日本人はみな思ったものだ(かなり小さいサンプルからそういってるので、一般化は出来ないと思うけど)。

落ちぶれたりとはいえ、アメリカではなお冷蔵庫で氷を作るのにも、透明になるようにゆっくりと製氷されるような余裕をかませるらしいのである。ええい、軍事力をバックに一国利害ばっかり追求しやがって、こうなれば一億火の玉となって独善的グローバリズムに抗してやるのだと、関係もない科学啓蒙サイトを前に、意味なく右翼チックに盛り上がるのであった。

投稿者 webmaster : 2005年6月13日 23:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/466

このリストは、次のエントリーを参照しています: アイス・スパイクはなぜ出来るのか?:

» A Musical Baton from スミルノフ教授公式ブログ
なんとまあ光栄なことに、みどりさんからミュージカル・バトンを渡されました。たぶん、先生を70年代ハード&プログレ・オタクと見込んでのこと... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年6月14日 22:32

» “ä‚Í•ð‹C‚È‚­‰ð–¾B from ‚â‚¿‚Ü‚¤‚Ì‹YŒ¾
•X‚ɐ¶‚¦‚½ƒcƒm‚ª‹C‚ɂȂÁ‚½‚̂ŁA‚¿‚å‚¢‚Æ’²‚ׂĂ݂½‚çcŒ‹\A‘吨‚Ì•ûX‚ªŒoŒ±‚... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年8月 6日 12:10