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2005年06月06日  The Museum of Hoaxesより [都市伝説・デマ・トンデモ]

非難めいたことを言われると、とことん同じ土俵で屁理屈を返さないと気が済まないという、人間のちっちゃさを全面展開することにして、今日もThe Museum of Hoaxesからの引用を。つまらんと思う人は、ここでオリジナリティあふれる所にでもジャンプして頂きたい。

昨日のThe Museum of Hoaxesの記事に、例のANANOVAにのった「クロアチアの結婚式で膣けいれん」が取り上げられていた。ここの「膣けいれん」に関する姿勢は以前から一貫していて、" it's not very likely to be true"というもの。医学的な背景確認もしっかりしていて、"vaginismus"(膣痙)という疾患があることを認めつつ、それはまったく違う病態であるという、こちらでも昔書いたことがちゃんと指摘されている。

そりゃ、客観的事実をちゃんとふまえれば、そういう主張になるのは当然のことで、ここの管理人がごく普通の論理思考能力を持っているという証明なのである。今回、The Museum of Hoaxes管理人は、1884年、不義関係のカップルが、行為を目撃されることによって女性器の痙攣をきたし、離れられなくなるという医学報告をおこなった、 Dr. Egerton Yorrick Davisの論文について論考している。

これは近代臨床医学の父と言われる、サー・ウイリアム・オスラーのペンネームであることがすでに実証されている。彼は科学的な臨床医学研究のかたわら、このペンネームで冗談医学論文を書くことをライフワークにしていたのである。オスラー結節なんてのに、いまでも彼の名は残っているのだけれど、それだけでは満足できなかった人だったわけ。

私も今までの「膣痙攣」解説ではそのあたりについてちゃんと書いたつもりなんだが、世の中には、「自分の先輩は違うことを言っていた」ということの方が実証性があると思う人のほうが多いんですな。ま、だからこそ「伝説」として語り継がれるわけなんだけど。

というわけで、世の中には事実よりも幻想が重要だと思う人が多いので、同じような意図を持ったサイトのネタがかぶるのも仕方がないという、はなはだ都合のいい〆が本日の結論。少なくとも向こうはこちらをパクらないけどね。なんせ、日本語読めないし。

投稿者 webmaster : 2005年06月06日 21:39

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コメント

元医師さん、すでに警告しているように、単なる信仰告白コメントはもう結構です。

あなたの文章を読んでいると、よくもここまで自分勝手に事実を作り上げることが出来るものだと感じ入ります。自分自信の臨床経験というものがあれば、教科書の信頼度はそう高くないこととかは実感としてあるはずですがね。

だいたい、永井先生ってだれです?私がいつそんな主張しました?(*)BMJには確かに膣痙攣の論文が出ましたよ。そういう病態はないという内容でね。ばかばかしくて話になりません。

下のoeさんのまとめはかなりすっきりしたものだとは思いますが、元医師さんの場合は、はじめから理解する気がなく、人のいうことをあえて曲解して論を進めるそのやり方は、明らかに一種の荒らしです。

無茶苦茶没論理な内容と裏腹のまとまった文体と、ふつうプロならまず論拠にしないような、あまり大手ではない教科書の内容に変に固着する点などから、ある具体的な書き手を想像しておりますが、そういう勘ぐりは外れていてほしいですな。

何であれ、つきあっていられないので、今後は削除させて頂きます。文句があればメールでどうぞ。

(*)もしかしたら、物書きのでっち上げの例に出した永井明サンのことをいっているんかな?他にもこういう「目撃例」は興味本位な内容の本にはいっぱい出てますよ。明らかにウソですけどね。すべてほぼ同一の状況で、生理学的にあり得ない現象が起こったとする目撃例をどう評価すればいいんですか。でっち上げだと思うしかないでしょうが。UFOを見たと言う人がいれば、UFOが存在することの証明にはならんのですよ。そんなこともわからないの?

投稿者 webmaster : 2005年06月12日 23:05

はじめまして。わたしはこう思っていたのだけれど、

1,実際に「性交中にショックを受けた事に誘発された膣の痙攣が原因で、膣からペニスが抜けなくなった」という事例を扱った論文はオスラーの書いたものしかない。

1,いろいろ利用価値がある話だから、その話は広る。

1,オスラーは有名だけど、ウケを狙った論文を発表する事がある。

1,上記の論文は、「冗談だ」と後にオスラー本人が認めている。

1,いま現在「性交中にショックを受けた事に誘発された膣の痙攣が原因で、膣からペニスが抜けなくなった」事例を具体的に紹介するような確かな論文は、ない。

1,よってこの話は都市伝説であったと、今では判明している。

1,教科書にはオスラーの論文を真に受けて、紹介している物も多い


そのうち小学校の「道徳」の教科書にも採用されないかしら。

投稿者 oe : 2005年06月12日 20:11

少なくとも医学生物学領域では、事実の確かさの順位は、教科書>レビュー>研究報告であると認識しております。一方、管理人さんは、外国のブログや、BMJの記事、御自分のスペキュレーションを、それより上位にあげられており、私には理解しがたいものです。そのBMJにも臨床例が寄せられており、また、ご指摘では永井先生が報告されているそうですが、それらを否定する根拠もよく理解できませんでした。臨床報告としてほとんど見あたらないのは、まれな現象であるだけでなく、新奇性と医学的価値がないからではないでしょうか。そもそも、時間経過でおさまるものならば、その性質上、医療機関を受診する頻度も低いでしょうし。また管理人さんは、「膣痙攣は挿入中にはおこらない」と主張されてますが、少なくとも私の確認した教科書・医学辞典では、そのような記述がみあたりませんでした。失礼ではありますが、お使いになっている「医学的」「論理的」「力学的」という言葉には、どうも実体がなく文意を強調するために用いられている印象を受けます。また、「膣痙攣と膣痙とは違う」など、誤ったご主張も根拠にされています。もし医師としてご主張される場合は、もう少し丁寧にお考えになってはいかがでしょうか。

投稿者 元医師 : 2005年06月12日 13:06

「ただ、膣痙攣によりペニスが抜去できないという状態が「医学的」「論理的」にありえないという根拠が私にはよく分からない」と言われることが私にはわかりません。膣が収縮して性行為が行えない状態があれば、抜けなくなることもありうるなんことにはならんでしょう。力学的に考えてみてください。

正直言って、それが存在することを前提でどんな話をされても徒労です。他からも意見があるように、聞いた話ではなく、確かな事例を示してください。それがない投稿はご遠慮ください。

それと、大学で教官をやっているような人が臨床音痴だったりするのはしょっちゅうあることです。説得力はありません。

投稿者 webmaster : 2005年06月10日 20:34

教科書の例の記述の担当は当時札幌医科大学産婦人科の講師だった郷久鉞二先生です。女性の更年期障害、心身医学がご専門で著書も多く、研修医に書かせてチェックしていないということは考えにくいと思います。 文書も英文字を削った以外はそのままです。必要でしたら画像を取り込んでお送りします。また、ご指摘に従いVaginismusで検索いたしました。冒頭にあるMedlinePlusのMedical Encyclopediaには、定義として「膣付近の膣を取り囲む筋の不随意な痙縮。これにより、挿入困難、挿入時痛、さらには挿入不可能となる場合がある」とあり、膣の収縮が生じることは間違いがないようです。また、原因・リスクファクターの項目を読みますと様々な心理的要因によって生じることが記載されています。したがって挿入中に、上記の病態が生じることも、無理ではないように思います。また挿入不可能になるぐらい狭窄するのであれば抜けにくくなることもやはりありうるのではないでしょうか。ないことの証明は、ほとんど不可能であることは理解しております。ただ、膣痙攣によりペニスが抜去できないという状態が「医学的」「論理的」にありえないという根拠が私にはよく分からないのです。

投稿者 元医師 : 2005年06月10日 19:39

この問題に限らず「存在しないことの証明」とか「誰にも出来ないことの証明」とかは実質的に不可能です。ですから、それが可能であることが証明されない限り、あり得ないと主張するのが間違った態度であるとは私は思いません。事実だと主張する側に立証責任があるように私は考えます。それは簡単です。たった一つでもちゃんとした事例を示せばいいのですから。その肝心な部分が毎度毎度曖昧であるということは、それが事実では無いことを裏付けているように私には見えます。

投稿者 スポック : 2005年06月10日 12:00

陰茎が勃起するときは単に自体が硬くなるだけであって、それで他のものに力を作用させることはできません。陰茎で子宮の奥を突くといっても、それは陰茎を介して腰の力がそこに伝わっているだけのことです。さて、膣の入口に比べて奥が十分に広いなら、奥に大きな(太い)モノが入った後に、入口が硬直すれば(海綿体ではありませんので筋肉の収縮で)抜け難くなることはあり得るのかも知れません。つまり締め付けられて外れないのでは無く、引っ掛かって外れないという可能性です。(犬の交尾がそれに近いのだそうです。)ただ、それにしても、真っ直ぐな棒なら入口が狭かろうが硬かろうが引っ掛からないはずで、陰茎は亀頭の部分がそれなりに大きく(太く)なっているものの、この程度の引っ掛かりで抜けなくなるものだろうか?と考えれば、素人の私には何とも判りません。専門家のご見解をお聞きしたいと思います。

投稿者 スポック : 2005年06月10日 12:00

まず、ネタの信憑性についてはいったん置いておきましょう。不義がばれたとかいう話も別の問題にしておきましょう。また、驚いたことによって引き起こされたとか、痙攣という症状なのかということも問わないことにさせて下さい。その上で、医学的(解剖学的?)に、膣が陰茎を強力に咥えるだけの力を発揮できるのか?ということだけを純粋に問うた場合、学者やお医者様のご見解は如何なのでしょうか?

投稿者 スポック : 2005年06月10日 11:59

vaginospasm(n)
膣痙攣【症状】〔SNOMED-F98880〕
→《同義S》vaginismus

と辞典にはあるので、腟痙攣=膣痙として間違いではないでしょう。管理者さんも専門領域外でしょうから、もう少し謙虚になられてはどうでしょう。なーんて。

投稿者 あう : 2005年06月10日 00:24

元医師さんの6月8日のコメントにヴァギニスムスが例に出ていましたが、これは普通は膣痙といわれ、膣痙攣とは呼ばれません。また、疼痛などにより膣が痙攣して性交不能なもののことをいい、性交中に抜去できなくなったものを指すことはありません。もし教科書がそう書いているなら、それはあまりにもひどい誤りです。教授が研修医にでも原稿を書かせ、チェックしていないとしか思えません。vaginismusで検索でもされると一目瞭然だと思えますが。

投稿者 Webmaster : 2005年06月09日 23:07

直接見たことはありません。検索してみますと、バンコクのロングガンやローハイドという店でバナナ切り、栓抜きなどのショーをみられるそうです。また、AVでもあるようですが画像の確認はできませんでした。無論やらせや軟らかいバナナを使う等の可能性も否定はできないと思いますが。また膣圧については収縮時に30-60mmHgという報告があり(Guaderramaら,2004,2005)、これにプラスαすれば、血圧計で想像できるように、かなりの力ではないでしょうか。ただし、圧力が狭い領域に集中できるかどうかも問題になります。

投稿者 元医師 : 2005年06月09日 22:32

こんにちは、ちょっとお尋ねしたいのですが、
> 膣でバナナを切るという芸もあるそうですし、
本当にそんな芸があるのでしょうか?
膣に半分挿入したバナナを手で折るというのでは無く、
本当に膣の筋力でバナナを切断するのでしょうか?
元医師様はそれをご覧になられたのでしょうか?

投稿者 スポック : 2005年06月09日 18:38

先日、当直のさいの経験を報告したものです。私は専門でもありませんし、とくに論争をしかけたいわけではなかったのです。ただ、「医学的」「論理的」にありえないというのが、直感的には分からないのです。海綿体は柔軟なので、もし強く握るとうっ血等で勃起が収まりにくい、あるいは抜去に強い痛みを伴う可能性もあると思います。膣でバナナを切るという芸もあるそうですし、極めて抜けにくくなるのも全く不可能ではない気がするのです。家に戻って、産婦人科の教科書(「産科婦人科学」第2版、p540へるす出版)をみましたところ、「ヴァギニスムス(膣痙攣):疼痛などにより膣が痙攣して性交不能なもの、また性交中に抜去できなくなったもの」とあります。したがって、専門家でも「ありえないこと」とは認識していないようです。教科書に噂話や1例報告を載せるものでしょうか。

投稿者 元医師 : 2005年06月08日 19:37

毎日楽しみに巡回しております。
影ながら応援しておりますので、これからもいろいろな記事を書いてくださいませ。

投稿者 うるるん : 2005年06月07日 00:58