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イグ・ノーベル賞サイト経由で知った、ウェブ版BBC6月30日の記事から。
約3万年前に絶滅し、現世人類とも密接な関係があったネアンデルタール人は、独自の歌と踊りを発達させていたと研究者は語る。リーディング大学のスティーブン・ミズン教授は、穴居人たちはラップミュージシャンたちのリズムとサウンドを堪能するに違いないとものべる。
彼はこう語っている。「人々はネアンデルタール人を、鈍重で不機嫌な連中だとイメージしているけれど、彼らは音楽的センスにあふれていた」。彼らの歌は、当惑とか幸福感という感情の動きを、そのまま表出したものだった。
ミズン教授はBBCに対してこういう。「すべての人々は音楽センスを持っていて、それを楽しむことができる。我々はみんな音楽に反応するからね。音楽と言語というのは一緒に発達したんだ。ネアンデルタール人には歌とその歌詞というのはセットになっていたんだね。それは現代言語のように、分けられるものではなかったんだ。
彼らは歌と手拍子、踊りを自分たちの精神内界を伝える手段に使っていた。彼らには言葉がなかったんだ。そういう意味では、彼らは我々たちよりもずっと音楽的だったわけだ」。
ネアンデルタール人たちは、多分かなり『鼻声』だったはずで、それは彼らの大きな鼻が証明しているとミズン教授はいう。彼らは洞窟の中でお互いに助け合いながら暮らしていた。教授はいう。「そこにはいつも歌があったはずだ。音楽は今でも集団の結びつきを強めるのに使われている。サッカーの応援を見ても、教会の聖歌をでも、遊び場の子供たちをみてもわかる。ネアンデルタール人たちはそれを楽しんでいたはずだ。彼らは特別創造的な人たちではなかったので、世代を通じて歌を伝えていた。彼らは踊りながら自分の身体を叩いたり、木の枝を打ち鳴らしていたはずだ」。
ネアンデルタール人は、声帯と広い感情の動きを進化させていたし、それは共通の祖先を通じて現生人類も共通している。彼らは鳥の歌声や、自然の物音をまねて音楽を作っていた。言語は音楽から分かれ、アフリカに生まれた現生人類が発達させてきたものだと考えられている。しかし、ミズン教授によれば、調べというものがよかったなら、言葉はいらなかったという。「もしネアンデルタール人がロックコンサートに出かけたら、彼らはとても気に入って、素敵な音楽だと思うに違いない。彼らはとくにラップが気に入ると思うね。彼らが楽しんでいたのはああいう種類のものだったんだから。私には彼らがラップに興じているところが心に浮かぶね」。
ミズン教授の著書、「歌うネアンデルタール:音楽、言語、心の起源」は7月7日に出版される。
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BBCのサイトを開くと、えらくワイルドな感じの人物の写真が掲げられているので、向こうの大学教授というのはファンキーだなと感心していたら、それは合成されたネアンデルタール人の写真でありました。
それにしても、恐るべしは認知考古学。形に残らぬ音楽や歌を、まるで今そこのパフォーマンスのごとくに説明してみせる手管が素晴らしい。残った骨から解剖学的に推論しているんでしょうかね。どこかの国の、旧石器時代遺跡みたいな話にならなにゃいいんだけど。
投稿者 webmaster : 2005年07月11日 22:32
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