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2005年07月27日  金より大事なもの [日常]

TVをぼんやり見ていたらサラ金のCMが流れていて、それはちょっと太めの女の子が突然マイクを持って「忘れな~いで、お金よ~りも、大切なものがある」と、ムード歌謡風のカラオケを歌い出すというものだった。夜遅い放送だったので、そのままうたた寝してしまい、金より大事なものとはいったい何だったのか、結局わからない。高利貸しにとって金より大事なものって何だろう。悪どいやり方がばれずに、営業許可が続く事かな。でも、それだって結局金だしなぁ。

あのCMを見ながら思いだしていたのが、子供の頃読んだ新聞の投書である。もと小学校教師という人が、自分の経験を投稿していたのだが、それが受け持ちの子供たちに「金より大事なもの」を聞いたというものであった。「家族」とか、「友達」といったありきたりな答えが続くなか、ある女の子は「それは、忠兵衛さんです」と元気に答えたのだという。

ああ、この子は花柳界に近いところで育ったのだなとその人はおもい、実際、芸者置屋の子供であった事を知ったというのがオチになっていたと思う。しかし、今考えてみるとこの話にはおかしなところが多い。小学校の担任が、受け持ち児童の家業を知らないというのは昨今ならともかく40年ほど前なら考えにくい。何よりもその子供のコンテクストを受け入れるなら、「金より大事な」のは忠兵衛にとっての梅川であって*、「金より大事なのは忠兵衛」という答え自体が錯綜したものだ。古典を尊重するつもりなら、子供の微笑ましい勘違いで済ましてはいけないはずである。

そもそも、あの浄瑠璃は未熟な若造が色ボケして、経済的契約も守れなくなり、結局愛する相手も破滅に引き込んでいくという話であって、人間、せめて金の事だけは隙を作らずちゃんとしておこうねという教訓として読むべきである。「金より大事なもの」の例として、あやふやに受け入れているような子供には、ちゃんとした教育をするいいチャンスだと思うのですがね。

高利貸しが若い女の子のソフトな笑顔で「金より大事なもの」をアピールするのも、結局、期限内に支払いを済ませる誠意とか信頼とか、業者にとって都合のいい金の論理を主張したいのであろう。そんなポーズが堂々と通用するというのも、甘っちょろいあやふやさを認めてしまっていた、戦後民主教育のワキの甘さが原因だったのかなと、世代的な責任すら痛感するのであった。

*参照:「冥土の飛脚

投稿者 webmaster : 2005年07月27日 22:44

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コメント

>忘れないで、アナタよりも、大切なものはない
そんな続きがあったのか。やはり、高利貸しに一番大事なのは、金を貢ぎ続けてくれるカモですからなぁ。

>忠兵衛さん
そうか、あの地震雲市長さんの息子が立候補するような時代になっているのか。味噌の作り方も引き継いでいるのかな。
その名前なら、新ノ口のほうでは受けるかも知れないが、あそこは選挙区外ですなぁ。
私の知り合いに、あの地震雲研究市長の娘さんと同級だった奴がおります。その娘さんも「オヤジそっくり」だそうです。

投稿者 Webmaster : 2005年07月29日 00:08

今消費者金融業界はTVCMに関して
かなりのシバリがあるのです。
関係各所からの「きちんとリスク説明せよ」とのお達しが
あり、おっしゃるようなソフト路線でしかオンエアできない
というのが実情です。

「お金よりも大切なものがある」というメッセージは
クライアントメッセージというより、消費者金融連絡会とか
公共広告機構とかそこらへんの人達からのメッセージと
いえるでしょう。

個人的には消費者金融のTVCMは全面禁止するか
無人くんとか武富士のレオタードみたいに面白いものを
バンバンやるかどっちかしかないと思いますけどね。

投稿者 広告マン : 2005年07月28日 22:33

歌の続き

忘れないで、アナタよりも、大切なものはない

です

金貸しが歌うから新鮮

投稿者 たけ6 : 2005年07月28日 21:31

 7月31日は△市の市長選挙で立候補したのは 前市長の○○忠兵衛氏とF・あきら氏です。市会議員選挙も同日にあります。
 ○○忠兵衛氏のお父様は前△市の市長で△県の衆議院議員でもあった、○○忠三郎氏でありました。地震雲の研究もされていたそうです。
 『忠兵衛』  グッド タイミングです。

投稿者 black cat : 2005年07月28日 21:28

スポックさん江

「計画的」に犬っころ、犬っころのモーニング…etc と買い進んでいくんですよw

投稿者 jhyhgwlqvygあkjsc : 2005年07月28日 14:20

サラ金のCMでは、
「ご利用は計画的に」などとほざいてますが、
金を計画的に使える人間ならば、そもそも、
サラ金を利用することなんか無いと、私は思います。

投稿者 スポック : 2005年07月28日 09:52

ここで言う子供のあやふやさとは、信義則の社会的意義というものが、「忠兵衛さん」の一言に象徴されていると取るべきでしょう。
彼女にとっての貞操観、契約社会の原則、法の優位性などの諸々のイメージが、忠兵衛さん、のキーワードで語られているのです。

その子はあくまでも忠兵衛さんの味方をしたいのですね(笑)。

40年前というと置き屋さんも漠然と「接客業」とか子供には言わせていたのではないでしょうか。
えー、もう少し前だと赤線も「宿泊業」とか表現されてましたし。

御茶屋も視点を変えれば喫茶店ですから(笑)。

ま、何ですね、お金で買えるもので満足できるうちは人間幸せなものです。

投稿者 小狸工房 : 2005年07月28日 00:44