« バイオ燃料プラント稼働中 | メイン | 世界アルツハイマーデー »
先の衆議院選に関して、一応予想めいたことを書いたり、何より珍しくも自分で投票までしてしまったので、その総括をしておくべきだと思う。
まず予想に関しては丸あたりであった。100円賭けるなんてセコイことをいわずに、ドカンと英国のブックメーカーあたりで勝負するべきであったと反省している。かなり具体的に「公明党すらそのコバンザメ作戦を放棄する結果になるのでは」とまでいっているのである。いろいろなところで、「これほどまでの圧勝を誰が予想しただろう」なんて書いてあったりするのだが、選挙になだれ込む過程を普通に見ていれば、自民党の一人勝ちを予想できない方がおかしい。マスコミとか政治評論家って、もしかしたらみんなアホ?
私が普段読んでいるサイトやブログでも、多少気の利いたところならまずこう予想していたし、それほど気が利いていなくても、リベラルを自認しつつ自民党をかたせろと投票を呼びかけるようなところが多数派だった。正直いって、この国の病弊をいささかなりとも取り除くためには、そうなるのもやむなしかなと、私自身思いかけていたのも事実である。
今回の結果に忸怩たる思いをしている人にとって、現実を受容する方策は以下の態度に分類されるようだ。そして、この勝利をことほぐ人たちにとっても、それは大して変わらないと思う。
(1)負け惜しみ。「これは自民党の終わりの新たな始まりだ」というもの。コイズミマジックに踊らされた国民は、それで生き延びた彼らが利権再分配に奔走するのを見て、深く絶望して次の機会には彼らの息の根を止めるだろう。だから改革をやらねばとするか、出来るわけはないとするかの違いというわけ。
(2)長いものには巻かれよ。「もしかしたらコイズミ自民党結構やるかも」。こうなりゃ、コイズミにまかせて「構造改革」やってもらおうよ、というもの。
(3)引かれ者の小唄。改革というが、それは結局弱者の切り捨てに他ならず、グローバルスタンダードという名の勝ち組政治への転換にすぎない。改革自体が問われる必要がある。
(4)諦観派。こんなアホばっかりの国、わしゃ知らん。なるようになれ。
(5)妄想反応。国難怒号のデマゴギーで反革命体制強化をもくろむ小泉政権は、その反動的体質をさらに露呈していき、闘う労働者市民学生の怒りは非妥協的革命運動の高揚をもたらすであろう。全国に闘いの火の手はあがり、それは永続的世界同時革命戦争へと発展する。<言葉が勇ましい割には(1)+(3)のバリエーションに過ぎないけど>
今考えつくのは上ぐらいで、コイズミさん自身、(1)と同じ危機感を持っているのではないかと思う。自民党を支持した層でも、危機感のない部分は、口では改革、今ある利権はそのままにと思っているだろうから、(4)の裏返しみたいな立場、「今がよければそれでよし」にいるはずで、結局これらがこの選挙結果に対する立場の総覧になる。
お前の得意の予想をしてみろといわれたら、やはりそれは(1)をベースにしたものになる。今回の選挙で示されたように、いくら(3)派の茶々が入ろうが、この国にある「弱者であれば勝ち」という奇妙な前提にはみな嫌気がさしていて、自分だって都合のいいところでは、弱者としてその奇妙な権力の傘下に入りたがることなど知らぬふりで別の弱者を攻撃してカタルシスを得るようにすらなっているのだ。
マスコミレベルでは触れてはいけないようだが、大概の人は気づいているように、かの「拉致家族の会」すら、今やウザがられている。まして、自分たちよりよっぽど豊かな自称弱者たちに、なんでなけなしの金をかすめ取られなければならないのか、というのはかなり正直な「民意」であろう。もちろん、自分がその恩恵を得るところではそんな非難なんかしないけど。
したがって、当面はこの堂々巡りのウロボロス的弱者攻撃が続く不愉快な状況がつづき、バトルロワイヤルのごとく、立ち回り方のヘタな弱者利権組を放逐することで、自民党は延命していくというのが私の予想。その代わりに入ってくるのが、もっと物欲しそうなアホばかりなのが目撃できる現状では、それでいつまで持つかというのはちょっと厳しいかもしれないけど。
なお、民主党はあの松下政経塾出身者をトップに据えた段階で、一切の可能性は消えたと思う。放逐された厄介者利権グループをサルベージするのではなく、より未来志向の利益分配イメージを提出することに彼らの生き残る道があったのに、いまやお呼びではない近代国家意識みたいなものに統合の方向性があると思っているお目出度さは、ただ笑い転げるしかない。
投稿者 webmaster : 2005年09月20日 23:55
このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/569
安定してしまうといずれは衰退してしまうものですから、
一度根底から壊してしまうというのもひとつの手ではあるのです。
改善よりも再構築を。
投稿者 小狸工房 : 2005年09月23日 20:39
勝った負けたの談義は多いけど、肝心の「郵政民営化法案」の中身を把握している人って、一体どれぐらいいるんでしょう?
私の目には、「マイナスイオンで血液さらさら」と、五十歩百歩なんですが。
投稿者 bleached_brains : 2005年09月21日 21:25
でも先生、
「革新利権」を解体していくぐらいの意気込みになったら、
よそと連携するどころか、民主党が分裂しちゃいますよ。
それで食ってる議員さんも大勢いらっしゃるようですし。
「反自民」ということ「だけ」で寄り集まった所帯ですから、
党としてできることは「自民に反対」するくらいが関の山です。
明確な方向性を決めて挙党一致して動くなど無理な相談なのでは?
投稿者 スポック : 2005年09月21日 15:32
むしろ菅直人のほうでしょうなあ。
彼にその実力があるかどうかは別にして、社民や日共と大胆に提携し、その過程でせこい「革新利権」を解体していくぐらいの意気込みでやる方向にしか出口は無いでしょう。
要は無理、という事かも知れんけど。
投稿者 webmaster : 2005年09月21日 11:52
>民主党はあの松下政経塾出身者をトップに据えた段階で
じゃあ、センセイは誰なら民主党に「可能性」が生み出せたと思うんですか?
ポクは誰がなってもダメダメだと思うけどw
河村たかしがなればオモシロさは満点だったのに……残念w
投稿者 あqwせdrftgyふじこ : 2005年09月21日 11:03