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あなたは友人の友人からこんな話を聞いたことがあるだろう。田舎で楽しみもない長い夜を過ごす若者たちが、近くの牧場に出かけるというものだ。また聞きによれば、彼らは立ったまま眠っている牛に忍びより、この哀れな動物の不意をついてひっくり返すのだ。
牧場の牛たちには幸運なことに、この都市伝説というか田舎伝説はカナダの研究者たちによって否定された。ブリティッシュ・コロンビア大学の動物学研究者であるマーゴ・リリー博士と彼女が指導するトレーシー・ベシュラー研究生は、この牛転がしの物理学的解析を行った。
トレーシー研究生は、現在王立カナダ騎馬警察隊の法医学部の研修生となっているが、その研究レポートの中で、立っている牛をひっくり返すためには約5人近くの力が必要であると推論した。体高1.45mの牛を転がすには、地表から23.4度の角度で2910ニュートンの力をかける必要ががあり、これは4.43人の力に匹敵すると、当初考えたのである。
指導教官のリリー博士はそれを訂正し、静止している牛なら2人の力で転がせる事を示したが、これは牛が全く与えられた力に反応した動きを示さない場合に限られるとのことだ。「この問題に対する静止力学的考察では、2人の力で牛を転ばせる事が出来ます」、そう彼女はいう。「しかしこの場合、牛は極めて素早く転ばせる必要があります。蹄の上にある牛の重心に対し、牛がそれを移動させないうちに押す必要があるのです」。
ニュートンの運動法則第2項では、物体にかかる力は加速度と重量の積に等しいとされるが、素早く押せば押ほど加速度はより高くなり、力はより必要になることになる。「生物学的要素がより問題を複雑にします。人間は速い動きでは筋力が出なくなるからです。動的な力学モデルを持ってきても、牛転がしが可能になるとは思えません。牛は何の反応もない一様な堅い物質ではないからです」。
さらに別の問題もある。牛は馬のように立って眠るわけではないということだ。トレーシー研究生によれば、牛はすぐに目覚めるという。「私は個人的に牛転がしをやろうとして失敗した学生たちの話を聞いたことがあります。彼らは少人数だったのに、それでも牛を起してしまったそうです。そういうことしたがる体育会系の連中って、酔っぱらってますしね」。
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以上、"Times online"よりの引用。元論文は見つかりませなんだ。以前にもこの「牛転がし」については触れたことがあるが、むこうの田園地帯ではかなり根強い都市伝説で、それも体育会系学生をおちょくるネタになっているようですな。
投稿者 webmaster : 2005年11月07日 23:56
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