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2005年11月09日  研修医はつらいよ [日常]

某地方で研修医をしている娘から電話がかかってくる。また医療裏技を聞きたいのかと思うとそうではなく、もっと専門的な話であった。というのは、彼女は研修病院の忘年会をプロデュースするという大役を仰せつかっていて、医学研修どころではない多忙な日々が続いているのだという。その研修病院の忘年会は「仮装芸能ショー」という形で進行するのを常としていて、個々の出演者たちに適切な芸を設定する仕事は、忘年会の成否にとどまらず、病院自体のその後一年間の機能そのものに関わる、かなりの重要職務と考えられているとのこと。

「『ヒロシ』が使う曲のことなんだけど」、そう彼女は訪ねてくる。「なんだ、あのBGMなら職員旅行で使うと言うからMP3を送っただろう」。そのときは短時間だったけれど、あれがウケたのに気をよくした外科医が、忘年会で15分の枠を要求しているが、あの「ガラスの部屋」は3分足らずの曲なので、どうやれば出し物の間中流し続けられるかがわからんのだという。

日本の医学教育というのは、その程度の工夫をする能力すら培わないのかと暗澹とした気分になってしまう。「適当なMP3編集プログラムを拾ってきて、うまくつないで長くすればいいんだよっ!」と当たり前のことを教えて、ああそうかと納得されていては馬鹿みたいである。ほかにも、今までは池之めだかの物まねが持ち芸だった内科医が、今年は猫ひろしで行くといっている、あのTシャツはどこで買えるかとか、レイザーラモンHGのまとまった芸をみられるようなDVDはないか、というようなネットを活用すればすむような話ばかりなので、いささか彼女とその周囲のメディアリテラシーに不安を感じてしまうのであった。

「ところで、おまえは何をやるんだ?」、と聞くと、血液内科グループで「本田美奈子の闘病物語ミュージカル」をやるので、その台本を鋭意執筆中であるとのこと。もちろん、本田美奈子役は自分なんだと。うーむ、血は争えぬとはいうが、父はそれを見たくないな。

投稿者 webmaster : 2005年11月09日 23:40

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コメント

話は「ミス・サイゴン」と時空がだぶって進むような形にして、ラストシーンは真っ白いヘリコプターが降りてきて主人公を天国に迎える、というようなのはどうかと提案したのですが、予算がないと却下されてしまいました。

(このサイトに書いてあることは、必ずしも事実そのものではないことがあるので注意)

投稿者 webmaster : 2005年11月11日 12:27

忘年会の余興ならば笑いをとるのが王道で、
あるいは手品や曲芸で「おぉ~」と言わせるかですよね。
最近亡くなった方の話で、しかも担当科(白血病)ですから、
おふざけはシャレにならないだろうし、
どんなオチを持ってくる予定なんでしょう?

まぁ他人様の忘年会の心配をするなど、
それこそ野暮というものなのですが。

投稿者 スポック : 2005年11月11日 09:16

本田美奈子の闘病物語ミュージカルが
感動の物語である事を切に願います

投稿者 taichow : 2005年11月11日 00:25