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1686年11月18日、太陽王として知られるフランス王ルイ14世が、長年の宿痾であった痔瘻の手術を受ける。ルイ14世はわずか5才にして即位したが、長ずるにつれてその卓越した政治的能力を表し、1661年にはそれまでの宰相の死を受け、宰相を置かずに自らの親政を開始、いわゆる絶対王政を確立する。
彼は痔疾に悩まされ続けており、当時主流であったさまざまな保存的治療を受けていたが、全く改善しなかった。次第に痔瘻形成が進行するようになり、1686年、宮廷外科医であったシャルル・フランソワ・フェリックスによる手術を受けることを決意する。
フェリックスは王の手術に先立ち、救貧病院に入院していた同様な病状の患者に実験的外科手術を試み、何例かには致命的な失敗を残しつつ、手技の改良を行っていた。彼の手術は319年前の今日行われ、それを受けた王は順調な回復を示した。翌年、王はサンシール修道院を訪れることが出来るまでになったが、この際に修道女たちが歌った"Dieu Sauvez le Roi"は、その後英語に訳され、「ゴッド・セイブ・ザ・キング」として知られるようになった。
彼の攻撃的で急進的な政策には、持病であった痔疾の痛みが深く関与していたと言われる。フランス史では、ルイ14世の治世を「痔瘻以前」と「痔瘻以後」にわける説があるという。痔瘻以前、彼は積極的にその領土を拡大するが、フェリックスの手術によって改善してからは、王国は退潮の道を歩み、その死後、やがてフランス革命とその後の混乱へとつながって行くのである。
この治療は要は瘻孔切開排膿術であって、根治術とは言い難いものだと思われるが、それまでの医学界の格付け、内科が本道で、外科は邪道とする考え方を大きく変えた。フェリックスは貴族に序せられ、その後の実証的な医学の発展をも援護することになった。たとえハッタリであっても、結果オーライならばそれでよしという風潮も援護したのは、まぁ仕方ないところですか。
投稿者 webmaster : 2005年11月18日 22:23
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そういえば慈善病院は人体実験の温床、という都市伝説もありましたか。
戦後間もなくのアメリカで、スラムの慈善病院で妊婦に金属プルトニウムの粉末を注射した事実が今になって議会で報告されたとか。
既出でしたっけ。
しかし何度思い出しても胸の悪くなる「噂」だ。
投稿者 小狸工房 : 2005年11月19日 20:09