« 寿命判定テスト | メイン | FireFoxでヒマつぶし »

2005年12月23日  HospitalとHotelの違い [医学・科学関連]

HospitalとHotelは語源が同じというのはよく知られていることで、その運営においても多少の類似点があるに違いないとほとんどの人は思うだろうし、確かにそういう面もないではない。しかし、休養のための宿泊の場を提供するという共通点がありつつ、両者には絶対的な違いがあり、これは案外知られていない。

これが一般にも知られる機会が増えるようになったのは、最近の入院治療の短期化傾向のためである。特に、一泊入院においてそのズレは顕著なものとなり、病院の会計窓口ではときおり納得しきれない患者家族の怨嗟の声が聞かれることもある。どういうことかというと、病院というところは宿泊に料金ががかかるのではなく、あくまで一日のある部分、それがどんなに短時間であっても、その部屋を使用したということに一日分の料金がかかるのだ。

つまり、ホテルなら一泊二日で利用すれば当然料金は一泊分、宿泊案内に書いてある一日分の料金を払うだけである。ところが、病院に一泊二日で入院したら、その料金は「二日分」になるのだ。当然それは保険医療の自己負担分だけでなく、個室を利用した場合などの差額分も同じ計算になる。一日分の料金で済むのは、唯一、病室を使った日帰り治療の場合だけである。

基本的に、病院を利用する時は突発的危機状況なので、細かな料金などには拘泥されないことが多いが、一泊入院の場合は計画的な治療であることが多いので、明細書を冷静に眺める余裕も出来て、「なんで一泊なのに入院料が二日分なんだ」という、当然の疑問がわいてくることにつながるようだ。

それでも、それが深刻なクレームに結びつくことは今のところは滅多になく、病院はあくまで治療というサービスを提供するところで、部屋代というものもそれに従属しているということを納得してもらえるようである。考えてみれば、アパートだって、途中で退去する時の日割り計算は病院式で、それほど妙ではないですものね。むしろ、ホテルの計算の方が出血サービスなのかもしれん。

もしこの病院式の部屋代計算方法に憤激された経験のある方は、そのあたりを冷静に考えて頂き、なんとか納得して頂きたいものだ。ただでさえ医療費削減で経営がヤバイ病院が多いなか、「部屋代はホテル方式で」などという、世の人々の理解を得られやすい声を上げられると弱り目にたたり目である。なんて、私もこのまえ身内が入院した時これをしり、あっと驚いたクチなんだけど。

投稿者 webmaster : 2005年12月23日 22:06

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/660

コメント

ヤヴァい事態になると唐突に入院される偉いさんも多いですし。

某病院にはそれ専用のスイート病室もあるとか。

投稿者 小狸工房 : 2005年12月24日 19:12

でも、一泊入院患者を上手に詰め込めば、1日当り2人分の宿泊代をぼったくれるってのは、やはりヘンですよね。

投稿者 hs : 2005年12月24日 10:53

> むしろ、ホテルの計算の方が出血サービスなのかもしれん。
というより、
「一日」の区切りの時刻が違うだけなのかも知れません。
病院(やアパート)の日数計算は暦日通りで、
ホテルなどの宿泊施設はたいてい正午あたりで区切ります。
チェックアウトが午後になれば一泊分いただきますという
ホテルは決して珍しくありません。
(延長料金で済ませてくれるところも多いですが)

投稿者 スポック : 2005年12月24日 01:31