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2005年12月18日  「スーパー・ドクター」はどこに? [医学・科学関連]

仲間内だけの忘年会にでかけたら、気がゆるんで大酒を飲んでしまったらしく、気が付いたら日曜日の昼前である。最近はとにかく酔っぱらったら所かまわずすぐに寝てしまうので、たいした二日酔いにもならないのが有り難い。それでも何をする気にもならないので、TVを見ながらゴロゴロして過ごす。

TVを見ていると、やたらに医療関連のバラエティが目につく。みのもんたの番組を例にするまでもなく、いわゆる健康法に類した情報を流すものは前から沢山あったが、最近目立つのが「神の手をもつ」医師たちをヒーロー扱いにするような半ドキュメンタリーである。私はどうもこれには強い違和感があって、この手の番組が再三取り上げた某脳外科医の扱われ方に多少の茶々をいれたことがあるが、どうも私みたいな先端医学とは無関係な人間がいうと、僻み嫉みと受け取られるのでいけません。

なんで違和感を感じるかというと、世の中にはああいうスーパードクターがあちこちにいて、日夜を問わず人の命を守るため、懸命の戦いを繰り広げてくれているらしいのに、そういう人にほとんど行き当たることがないという事実である。とりわけ、救急の場面などではそれが極端で、例えば夜中にクモ膜下出血の救急患者が担ぎ込まれて来たときなど、緊急手術に応じてくれる所を見つけるのは至難の業である。心筋梗塞などで、緊急手術、せめて緊急カテの適応なんだろうなと思うような例でも、専門病院にスムーズに受け入れてもらった経験が一度もないのである。

日本の脳外科医は人口比でアメリカの4倍いるのに(付け加えると、胸部外科も日本の方が多い)、それでもいざというときには見つからないというのが不思議である*。別にゴッドハンドを期待しているのではなく、ごく普通の専門治療でいいのだが、それを効率的に供給する体制が欠けているらしい。やろうと思えばそう難しいことではないはずなのに、具体化していかないのは何故なんだろう? 関係者にはぜひ奮起して頂き、適切なケアを分担する体制を作ってもらいたいものだ。ゴッドハンド医師が出てくるのは、その後でいいのじゃないかな。

*補足すると、日本には麻酔科医があんまりいないので、外科医が見つかっても手術出来ないこともよくある、というか断りの理由がそれであることも多い。
えらくインパクトのない通りいっぺんの意見になってしまったが、これは初め書き始めていた「勘違い系専門医」の行状についての記述を、自主規制して削除したためである。そのうち機会があればということで。

投稿者 webmaster : 2005年12月18日 20:34

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