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2005年12月19日  缶ビールの味が違う(?)わけ [都市伝説・デマ・トンデモ]

日本では生ビールというものにある種の信仰みたいなものがあって、飲み屋で瓶ビールと普通のビールがあれば、まず生ビールの方を頼むというのが普通である。実際はその中身は全く同じであり、コストパフォーマンスからはむしろ瓶ビールが一番だというのはよく言われることである。

その点、缶ビールはその簡便性、携帯性が有り難がられることはあっても、まず店であれを出すところは少ないし、まして「うまいから」という理由で優先する人は日本では少数派であろう。ところがアメリカでは、缶ビールというものは階級的(かなり下の方だけど)飲料の地位を得ている。自宅で飲むにもわざわざ缶を選び、グラスを使わずに直接飲むのがあちらのスタイルである。

当然、あえてそれを好むのには、缶ビールだけにある特別の風味というものが理由にされることが多いのだそうだ。日本のビールでそんなことを感じたことはないが、向こうの薄味系ならその辺にも気が付くのかもしれない。そして、その根拠というのもちゃんと存在するのだそうだ。

その理由というのが、容器である缶を作る時に使われるホルムアルデヒド(ホルマリン)の存在で、当然これは他の缶入り飲料や食品の場合でも同じである。中国産のビールは製造過程でこのホルマリンを使用しているといって問題になったことがあるが、缶ビールの場合は缶を製造する過程で使われるもので、量は痕跡程度のものなのだが、それでも味には微妙な影響が出るらしい。

なんでそんなものを使うかといえば、缶を作る時の打ち出し工程では油を懸濁させたエマルジョン液を潤滑剤として使うのだが、こいつが細菌にとって非常に魅力的な餌になるらしいのだ。細菌が繁殖すると潤滑剤としての機能が落ちてしまうため、このエマルジョン液にはホルマリンが加えられる。当然、ビールを入れる前の段階でこの潤滑剤は洗い流されるが、鋭い味覚には感じられる程度の痕跡量が残る、というわけである。

缶を作る企業はエマルジョンの組成について、もっぱらコストの側面からさまざまに検討してきたものの、やはり決定的な改良は行われぬまま、1940年代からほとんど同じものが使われ続けているそうだ。その際、殺菌剤をホルマリン以外のものにすると人々が文句をいった、という理由も大きいらしい。別にうまいからという理由ではなく、慣れた味を変えて欲しくないということなのだが、それがコスト面にも有利である以上、誰も変えたくないのは自明の理。

他に、味との関係は不明なものの、飲料用の缶には金属細片が飲料に混じらぬように、高分子ポリマーがコーティングしてある。コーヒーなどの場合、加熱する時は缶ごと熱しないようにという注意書きがあって、ポリマーが溶け出さないようにという実際的なものらしいが、ビールとはそう関係なさそうである。

そんなわけで、「缶ビールでないとイヤだ」という、日本人には珍しいこだわりをもつ人がいたら、それはかすかなホルマリンを求める、奇特な趣向の持ち主だということなので、大いに誇っていいと思われる。実は私もそれに近いのだが、それは単にJR構内では瓶ビールを売っていないからという理由から。

参考記事が2000年夏と、ちょっと古いので、現在はかなりの技術革新がなされているかもしれない、と期待したりして。

投稿者 webmaster : 2005年12月19日 23:25

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コメント

大雑把どころか、「あり」「なし」しか感じないんじゃないだろうか、アメリカ人たちは、と感じていたので、そんな微量な成分の味でうまい、まずいを感じているとは思えんです。
私自身、ビールの瓶と缶で味が違う、とはっきり分かりませんが、トマトケチャップは瓶入りのほうがおいしいと思います。
完全に余談です。

投稿者 1701f : 2005年12月21日 23:01

「ビールは缶で」というのはヴェトナム戦争以来のインプリンティングかもしれません。
最重要視された補給物資は虫除けクリームと缶ビールとウサちゃん塗り絵ですね。

投稿者 小狸工房 : 2005年12月21日 07:34

ホルムアルデヒドとは限らないわけで・・・。
実際はその他のモノマーの可能性が強いと・・・。

単純にステンレス系(?)の歯の詰め物を使うから
アルミが溶け出して金気臭さがあるとか・・・。

缶ではゴキュゴキュと飲めないからとか・・・。

何よりグラスやジョッキに注ぎにくいしね。

投稿者 二人目 : 2005年12月20日 23:45

> 「缶ビールでないとイヤだ」という、
> 日本人には珍しいこだわりをもつ人がいたら、
私の従兄弟は反対に
「絶対に瓶ビールの方が美味い」と主張していました。
彼が考えた根拠は「流通過程における取り扱いの差」だと。
確かに、瓶を乱暴に扱うと割れる恐れがありますが、
缶が凹まない程度ならば、やり放題ですから。
あるとき、たまたまビールメーカーの人と飲む機会があり、
そのことを尋ねてみたところ、
「う~ん、敢えて違いを挙げるならば、空気量の差ですかね」と。
ビールを充填するときに、どうしても上部に空間が必要で、
上が細くなっている瓶の方が、相対的に少なくできるそうな。
彼らも私も残留薬物には気が付きませんでした。

投稿者 スポック : 2005年12月20日 11:10