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せっかく「13日の金曜日」にあたっているので、まだ紹介していなかった「13日の金曜日」関連医学論文の抜粋などを読んでみる。今回は子どもの扁桃腺摘出術の後、出血が合併する危険性に13日の金曜日が関与しているかどうか(他にも三つほど要因仮説があげられている)という内容である。結果はわかっているのに、大まじめにこういう調査をやるそのジョーク感覚をほめるべきでありましょう。日本なら、こういうのは非難されるでしょうな。
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迷信と扁桃切除術後出血について
[目的および仮説]扁桃切除術後に出血がおこる確率は次のような場合が多いという迷信が事実であるかどうかを確認する。赤毛の子供に多く、一度起こると三回続く、13日の金曜日、そして満月の夜に多いというもの。
[研究方法]症例対照研究。
[方式]著者たちはフィラデルフィアのテンプル大学子ども医学センターで、29ヶ月の間に扁桃切除術を受けたすべての子どもたちについて、諸指標についての多変量解析を行った。そして、手術部位の出血のために再入院した例のうち、再手術となったもの、保存的療法で経過を見た例それぞれについて、非出血例との比較検討を行った。満月と出血の関連については標準正規偏差を用いて検討された。13日の金曜日に手術が行われた例の再出血率は、無作為に選ばれた他の金曜日手術例と比較された。続けて3日間出血例が再入院してきた場合も記録された。また、家族には患児が赤毛であるかどうかを尋ね、赤毛とそうでない場合についてカイ自乗法を用いて出血頻度を比較した。
[結果]扁桃切除術を受けた全589例のうち、28例が出血のため再入院が必要となった。20例は満月の日に手術が行われたが、出血例は一例だけだった。一度だけ、3日間出血例が再入院した場合があった。全体の出血例のうち4例は赤毛例であった。2例の手術は13日の金曜日に行われたが、出血は起きなかった。統計的分析によれば、術後出血が起こるパターンは全くランダムなものであることを示している。
[結論]扁桃切除術後の出血が三日続けて再入院することはまずなく、満月や13日の金曜日においても増加することはなかった。赤毛の子どもの出血率も、そうでないケースと同じであった。
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例によって、本文閲覧には料金がかかるので抜粋だけ。なんかよう判らんところは適当に想像で付け足しているので、とんでもない間違いをしているかも。
それにしても、けっこう大がかりな調査なのに、目的はただジョークだけというのも考えにくく、ここのスタッフはけっこうこの手の俗説を信じていて、実際の医療を進める上で障害になるようなことがあったのかな、なんて想像してしまう。ほら、関係ないだろう、13日の金曜日とか、満月だからって手術受け入れはダメとかいわないでね、と言いたかったりして。
他の「13日の金曜日」関連論文に興味あるかたは、こちらとかこちらを参照のこと。
Kumar, Veena V. MD. et al. "Superstition and Post-Tonsillectomy Hemorrhage.":Laryngoscope. 114(11):2031-2033, November 2004. (link)
投稿者 webmaster : 2006年01月13日 23:38
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