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スラッシュドットジャパンより。「過去の犯罪事件のデータベースを用いて事件を分析・解決するソフトウェア「半兵衛」が神奈川県警の幹部警察官によって開発されており、実際に犯人逮捕にも役立った」そうである。こちらに詳細なローカルニュースがあるので参照して頂きたいが、事件についての記述から幾つかの指標をとりだし、それを数値化したものをデータとして図示するようなものらしい。
犯罪というものは人間が人間に対して行うものだから、普通ははなはだ散文的に表現されると思うので、それをデータベース化するのは大変だろうが、プロの目からすれば幾つか押さえておくべきカンドコロというものがあるのだろう。当然、数値化しやすい指標もあるのだと思える。
以前、あまり慣れていない精神科医のカルテ記載について書いたことがあるが、精神疾患の症状記述を客観的に行うのはなかなか難しく、間違うとくだらん主観的印象の羅列になり、逆に既存の術語に眼前の事態を無理矢理当てはめただけのものになることもある。5W+Hと言われるような客観的記載のノウハウだけでは、論理を越えたところに病的症候を見いだし、それを記述するのには充分でないのだ。だらだらとカルテ用紙一杯に記載があっても、なんの役にも立たないことしか書いてないことはしょっちゅうで、私なんか基本的には「どんな薬がでていたか」以上の情報をそこに期待していない。
といって、身体科医のカルテ記載が要領を得たものかといえば、これも人さまざまで、やたらに大量記載がしてあると思えば、何のことはない検査データのコピーばっかり延々と続けているだけだったりする「専門医」もよくお目にかかる。電子カルテになってこの傾向は著しく、そんなのデータ欄を見れば判るわ、といいたくなるようなデータのコピーペーストで一杯の記載など、なんの役にも立たないのは精神科医療の場合と同じである。
勘所を適切に判りやすい文章で記載している医師は、やはりその診療姿勢や技量に置いても秀でている場合が多いが、どうもそれは一般的な経験とか教育レベルというもので得られていくようなものではないらしい、というのもかなり前から発見していることだ。生得的な条件と、その能力をうまく解発するような体験との組み合わせが重要だと思われる。
神奈川県警のこの「半兵衛アゲイン!!ベーシック」システムも、散文的事象を構造的にデータ化するという難題をいくらかは解決しているのだろうから、是非そのノウハウを公開して頂きたいと望むものだ。我々にとって、かなり役立つものであるに違いないと思える。
それはいいとして、なんで「半兵衛」なのだろう。竹中半兵衛からとったというのだが、犯罪捜査と何の関係がある?初め、かの雅樹ちゃん事件で活躍した刑事、平塚八兵衛氏からとったのかと思ったが、名前が違った。劇作家のつかこうへいが平塚氏の名をもじって、その「熱海殺人事件」に登場させていたので、それに違いないと思ったのだが、思い出してみればあれは「伝兵衛」だったしなぁ。
全然関係ないが、平塚八兵衛氏のご子息は整形外科医になられ、今は某県で大きな病院を経営しておられる。そこの病院のデイケアセンターは「八兵衛会館」と名付けられ、玄関の前には鳥打ち帽子にコート姿の八兵衛刑事の銅像が、今も悪を見逃さぬ形相で屹立しているのだった。
投稿者 webmaster : 2006年01月10日 23:49
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なるほど、「犯」罪データ「ベー」ス、ですか。それには気づきませんでした。
投稿者 webmaster : 2006年01月11日 13:45
いつも楽しく拝見させていただいています。
『半兵衛』とは、犯罪データベースをもじったものでしょうか? 笑)
なかなか素敵なネーミングだと思います。
投稿者 kai : 2006年01月11日 09:22