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私が子供の頃、「苦さ、甘さ、すっぱさ、塩辛さなどの味覚要素を強く感じる舌の部位がある」というのが、科学的な事実であると教えられたものだ。例えば苦さは舌の奥の方で感じるので、苦い薬を飲む時はそれより奥に薬を押し込むようにすればいい、などという具合に。(左図参照)
子供心に、そうすれば薬が舌に触れなくなるのだから、部位の問題ではなくなるのではと思わないでもなかったが、つまらん理屈にそった「合理的」行動をしたがるのはガキの常、言われるままに妙な努力をしていたモノだった。それが医学部に入って、耳鼻科の授業だったか、実習の時の雑談だったかで「あれはウソ」と教えられた。味盲検査の時、味覚物質をしみこませたディスクを舌のどこに置いても、正常味覚を持つ人なら感覚に有意な差はないのだと。
たしかに、全く経験的事実に合わないし、もしそういう風に作られているとしても、なんの合理性もない。例えば手のひらの場所によって、つるつるとザラザラ、ベタベタ感覚を感じる場所が違ったら不便で仕方がない。敏感なところとそうでない場所があるにせよ、大体どこでも同じ感覚を感じわけられないと困るではないか。味覚だって同じことだろう。ましてや、食物は咀嚼されてぐちゃぐちゃなのに、舌の上だけ感覚の分業があってもしょうがない。
実際、味覚を感じる味蕾細胞には多少の刺激特異性があるのは事実らしいが、同じ傾向の細胞ばかりが集まっていることはなく、ばらつきはありつつもほぼ一様な味覚を感じるようになっているということだ。Wikipediaには、この「味覚分布地図説」は、1901年にでたドイツ語文献を英訳する時の翻訳ミスが起源であると書かれているが、こちらの文章によれば、元のドイツ語論文自体、かなりあやふやな事実が針小棒大に書かれたとされる。
その後、1942年に元論文を支持する論文が出たものの、74年にはほぼ元論文は否定され、93年には現在の共通認識となる知見が発表された。日進月歩の医学業界で、なんでこの問題についてはこんなスローペースなんだと思われるかも知れないが、それはあんまり研究者の興味を引かない問題だったからということだろう。日常の蘊蓄に使えるだけで、臨床的応用への実効性も波及性もないものね。
そういう事情なのだが、長らく言い伝えられてきた「味覚分布地図」の存在を信じている人はまだ多い。例えばこちらのサイトなどは、味覚受容体に関する最新の知見を紹介しながら、肝腎の「味覚分布地図」はそのまま事実として紹介している。一番目立つのはワインに関するサイトでこれが取り上げられていることだ。ワインのテイスティングのもっともらしい手続きを説明するのに、味覚分布があるというのはいい理屈付けになるので、根拠など無視して飛びつくのだろうか。
ちょっと検索してみると、去年の5月頃に「トリビアの泉」の中の、「ガセビアの沼」コーナーでこれが取り上げられたらしい。ということは、「味覚分布地図」の存在を紹介すべき面白いトリビアだと思って、投稿した人間がいたということだ。信じていようと、信じていなかろうと大勢には影響のないことではあるが、それ故にこそ信じ続けられる神話もあるということなのだろう。
こちらの記事にインスパイヤ。
投稿者 webmaster : 2006年02月27日 22:50
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http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/724
↓こういうことを平気でいえる人間が、他人の党派制に難癖つけるのは笑止です。
「俺の確認した限りでは、『舌の味覚』に関して『ガセビアの沼』で語られたことは、きっこさんが言及した内容とは少し異なります。正確には、俺もその番組を直で見たわけではないので『違う可能性が高いと思います』なんですが…。」
これは別に劣化ウランとは関係ないと思いますよ。彼独特の根拠なき優位性の信仰告白でしょう。
投稿者 webmaster : 2006年03月01日 12:17
こんなとこにも「きっこ」さんの名前がw
http://sky.ap.teacup.com/deep/145.html
投稿者 一 : 2006年03月01日 12:16
投稿者 一 : 2006年03月01日 12:01
>自分で確かめようともせず相手を貶めようという姿勢
ん~? 私は愛・蔵太さんの信者ではありませんが、そうは読めませんでしたね~
しかし、「相手を貶めようという姿勢」があるとすれば、「きっこの日記」の劣化ウランに関するデマについて愛蔵氏が怒ってるからかもしれませんね。
ちなみに、「愛・蔵太」は「ラブ・クラフト」にかけてあるそうです。
2005/6/21を参照
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/searchdiary?word=%a4%ad%a4%c3%a4%b3%a4%ce%c6%fc%b5%ad
かの立花隆センセも舌を巻く情報通で自称ヘアメイクの「きっこ」さんは果たして実在するのか? その正体は? 暇なときにお読み下さい。
http://espio.air-nifty.com/espio/2006/02/index.html
http://kotonoha.main.jp/
ところで、医学都市伝説管理人さんは実在のお医者さんですよね?w
投稿者 一 : 2006年03月01日 11:31
ご紹介のリンクをたどってみました。「きっこの日記」というのを初めて読みましたわ。
確かに、きっこなる人物が、ガセビアあたりを根拠にして人を悪し様に言う態度はちょっとな、という印象はあったのですが、それについての愛なんとか氏の、自分で確かめようともせず相手を貶めようという姿勢はもっと疑問に感じました。
あの人、本気で「模範囚頭」を目指しているんではないですかね?
投稿者 Webmaster : 2006年02月28日 23:55
小学校のとき理科の授業で、同級生と向かい合い、酢やら砂糖水やらを綿棒でお互いの舌に垂らす実験をやりましたね~
教師が自信満々に説く味覚分布地図に対して、「よ~わからん?」というのが実験後の感想でしたがw
トリビアの件については、今一部で評判wの「横山きっこ」さん絡みでいろいろと論評されています↓
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/searchdiary?word=%CC%A3%B3%D0&.submit=%B8%A1%BA%F7&type=detail
投稿者 一 : 2006年02月28日 12:44