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2006年04月09日  旧記事へのコメントに対して [医学・科学関連]

古い記事にスパムコメントがついても面倒だということで、こちらの設定では、初出から20日過ぎれば自動的にコメント欄が閉じるようになっている。多分そのせいで昨日のヒマネタに過去の記事に対するコメントが書かれたのだとおもうが、他の人に判りにくくなるので、こちらに新エントリとすることにした。ちょうどネタもないし。

コメントは3月12日のエントリに対するのもので、要旨はこういうことである(と思う)。

(1)うつ病で10年以上患って治った場合、完全に以前の状態まで回復する事はありえるか?
(2)早起きがうつ病に効果があると主張しているが、実際はなかなか続かない。うつで起きているのはつらいのではないか。それと薬を飲みながらだと逆効果になるのではないか。断眠は元気が出過ぎることがあって、更に疲れてしまうのではないか。
(3)眠剤は一時的には効くが、直ぐに睡眠の質が極端に悪くなる様な気がする。そういう主張をしている医師は外にいないが、それは製薬会社の利益にそった治療がなされているからではないか。

こちらの回答は以下の通り。

(1)これは人それぞれとしかいえない。製薬会社のコマーシャルのように、「3ヶ月で治る」というのはやはりウソだが、少なくともその程度の期間で改善し、そのまま薬を飲みながら普通の生活をおくる人が9割近いのは事実。服薬を短期間(数ヶ月以内)でやめるのは、まず無理だと思った方がいい。それ以上の期間、症状が改善せずにもつれてしまう人に対して、漫然と薬を投与していても長引くばかりで、誤診や投薬の不適切さを考えるべきである。

(2)これはすべての例でそうだと言っているのではなく、多少の改善が得られながら、今ひとつ社会に戻れないようなケースに対して、急性期の「無理をするな」だけではダメだと言っているだけ。なるべく早起きを心がけ、社会適応の準備をするレベルでもいいが、一部の人はかなり極端な早起きで治療的効果を得ている場合もある。ただし、(1)で言うような本物の慢性化例ではあまり意味はない。なんとか日常生活をこなせないではないが、ちょっとキツイという人向け。

(3)単純に日夜のリズムが合わないだけ(夜勤・日勤が交互するような仕事をしている人とか)なら、眠剤のスポット投与で充分な効果が得られる。うつ病の場合、REM睡眠の割合の変化などがみられるのは周知のことで、それに睡眠導入剤だけを投与しても根本的な治療にならないことは明らか。普通の精神医学的な知識のある人なら、みなその辺のことは考えに入れているはずですよ、と言いたいがとてもそうとは思えない処方をしている医師は確かに数多い。そんな連中のことまで、私は責任もてません。製薬会社を儲けさせても別に我々には何のメリットもないので、単にバカなだけじゃないですか?

以上です。

投稿者 webmaster : 2006年04月09日 23:50

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コメント

ありがとうございます。
医師の方の本音を伺える機会は個人では皆無ですので、非常に光栄に思っております。
私は会社員で仕事仲間でうつで休職する人は5%位はいるのですが、その人達の中で完全に良くなっていく人は半分位の印象があります。でも個人が可能な追跡調査ではサンプルが少ないですし、すぐ良くなる人は休職もカミングアウトもしないと思いますし、また辞めてしまうケースも多いのでデータの信頼性は心もとないところだと思っていました。

会社に来られる精神科の先生に約10年診てもらっていました。途中3回先生が変わり4人の先生に診て頂いたのですが、どの先生も私にとっては薬を処方して頂くだけの診療だった様に思います。薬で完治しないと結局自分で調べたり、人体実験を通じて治していく事になるのですが、先生の様に”早起きが良いケースもある”等のヒントを与えて頂けると患者としては助かると思います。
(人それぞれなので証拠のない事は言えないというお立場も解らなくはないのですが、病気が長くなっている時は失敗でも色々チャレンジしてみた方が良いと思います。)
あまりに長かったので脳に不可逆的な変化が起きてもう治らないのではないかと思っていました。今では無理をしなければ、それほど問題はないのですが、旅行へ行ったり等すると過剰に興奮して眠れなくなる等リズムを崩し易く、まだまだ完全ではないと思っています。薬は止めてから約1年です。でも3ヶ月毎位の長期で観れば最近は良くなってますので、あせらず今の生活スタイルを続けていこうと思っています。

>一部の人はかなり極端な早起きで治療的効果を得ている場合もある。

私の場合そうなんです。というより現状体調を保つ唯一の方法なんです。でも今まで特別否定もされませんでしたが肯定してくださる先生はいらっしゃらなかったので色々な意味で不安でした。
(もちろん疑問を持つ事も大切でこれからも体の声は注意深く聞いていきたいと思っています。また主治医の事をまずは1番信頼するべきだという事もわかっているつもりです。)

>これは人それぞれとしかいえない。

もっとよくなる事を期待できると信じる事ができました。本当にありがとうございました。

投稿者 エナ : 2006年04月10日 07:21