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2006年06月14日  禁煙ワクチン治験へのお誘い [医学・科学関連]

カリフォリニア州立大学サンフランシスコ校が運営する嗜癖緩和クリニックは、この6月9日、禁煙ワクチン治験の被験者公募を開始した。このワクチンはNabi Biopharmaceuticals社が開発中の"NicVax"で、ニコチンそのものに対する免疫抗体産生を促す作用がある。

喫煙によって血液中に入り込んだニコチンは体内で代謝されてコチニンになり(本当)、これは脳にある脳血流関門を容易に通り抜け、脳細胞の受容体に達して快感をもたらすわけであるが、ニクバックスによって免疫が形成されていると、ニコチンやその代謝物に抗体が付着するため、脳血流関門を通過できなくなるというのがその効能。

したがって、タバコを吸ってもニコチンの薬理作用が脳細胞に及ばなくなり、吐き気などの消化器症状とか、タールによる不快感だけが体験され、ポジティブな報酬系は働かなくなるため、次第に嗜癖行動が抑制されるという。

このワクチンは、タバコがやめられない人への直接的治療だけでなく、禁煙段階にある人にも応用でき、その効果もかなり長期間続くことが期待出来るため、今後の禁煙対策の重要な一環となりうる可能性がある。この治験には18才以上の喫煙者で、一年間の経過観察に協力できるなら誰でも参加できる(当然、治験費用は無料)。詳しくはこちらのサイトにメールを送るか、電話で連絡を取られたい。

以上、まったくボケ抜きで紹介したものの、日本からの参加が可能かどうかまでは確認していない。ワクチン接種だけでなく、数回のカウンセリング・セッションもあるらしいので、ちょっと難しそうではある。

ほとんど門外漢ながら、多少の危惧を感じる点を書くと、普通に喫煙している時にはニコチンへの免疫が出来ないのに、どうやってワクチン効果を得るのかというのがよく判らない。いわゆるアジュバンドを付加して反応を強化するのだろうけれど、妙な炎症を起す危険性もあるだろうし、その辺はどういう配慮があるのかちょっと気になる。

免疫が出来たあと、抗体がニコチンにくっついて作られる複合体がなにか悪さをしないのか、というところも少しひっかかる。まあ、ワクチン打ったらタバコを吸わなきゃいいんだろうけど。それなら初めからワクチンなんぞを使わず、きっぱりやめれば一番簡単。(Via)

投稿者 webmaster : 2006年06月14日 23:06

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