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2006年08月30日  ニューヨークタイムズ・1943 [社会・歴史, ウェブサイト]

nyt_1943_s.gif1943年4月、ワルシャワのゲットーに移住させられていたポーランドのユダヤ人たちは、前年の「最終解決案」をうけ、絶滅収容所への移送が開始される。残存していた7万人ほどのユダヤ人たちは自らの生存をかけて、ドイツ軍とその協力者に対する抵抗活動を開始する。

わずかな武器で立ち向かったユダヤ人たちは、圧倒的軍備を投入したドイツ軍に対して一ヶ月近く抵抗を続けたものの敗北する。武装勢力は銃殺され、生存者たちも絶滅収容所に送られた。私は恥ずかしながら、この蜂起と翌年の「ワルシャワ蜂起」をゴッチャにしておりました。情報を与えて頂いたWikipedia(1.2)に感謝。

左の写真は、彼らの投降を伝える当時のニューヨークタイムズの記事だとされるものである。「ワルシャワ・ゲットー反乱は過剰反応」、「ユダヤ・レジスタンスは平和的最終解決の道を閉ざした」などの見出しが踊り、その下には「ゲッペルス、シオニストはその戦争犯罪の責任を負うべきだと主張」という記事も並んでいる。

どうも歴史的情報が新聞一面に凝縮しているので、逆にインチキっぽいと思えばそのとおり。これはこちらのサイトによる、現在のイスラエル-ヒズボラ間の紛争に対する世界の反応を皮肉ったもの。ちょっと見には共産趣味サイトを模した、リベラル派の平和反戦運動をおちょくる保守派パロディサイトみたいなんだが、なかなか作りが凝っていて、その内容も一面的に評価するのは難しい。

そうはいっても、軍事力によって無理矢理ゲットーに押し込められ、その上絶滅収容所に移送される運命にあったポーランドのユダヤ人の抵抗活動と、言うならばテロによって他人の土地を取り上げて作った国家が、自らもテロの返礼を浴びていることへの反応を同一視するのは、少々無理があるように思われる。洒落には寛容の背景がないと、レトリックだけが先走るのでちょっとキツイ。

とはいえ、これだけ手の込んだ芸風を維持するその意気はかなり評価に値するように思われるので、今後の観察は欠かせぬサイトの一つといえましょう。(Via)

投稿者 webmaster : 2006年08月30日 23:59

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