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2006年09月02日  スーパーボウル06:真の勝者は誰か? [医学・科学関連]

superbowl_brain_s.jpgウェブ科学雑誌「エッジ」に掲載された記事" WHO REALLY WON THE SUPER BOWL?The Story of an Instant-Science Experiment"より。

CMは我々の生活の一部になっている。我々はそれを見て、楽しみ、論じ合う。CMは実際に広告物を我々に買わせているのだろうか?誰も本当のところは知らない。米国でもっとも視聴されているのはスーパーボウルで流れるCMである。UCLA脳機能地図センターの研究者、マルコ・イアコボーニ博士たちは、ファンクショナルMRI(fMRI)を使って、スーパーボウルCMを見ている人々の脳に引き起こされる反応を観察した。fMRIは脳血流の酸素濃度を形態的に捉えることで、部位別の脳細胞活動レベルを比較的簡単に観察できる。

脳機能マッピング分野の第一人者であるUCLAグループと、FKF応用研究所というマーケティング研究機関によって行われたこの研究は、ある人々の好みと、それが形作られる動機との乖離を埋める意図がある。fMRIによって脳の反応を直接観察することで、好ましい感情や嗜好、欲求がどのように形作られるかを、極めて即物的に知ることが可能になる。

さて、今年のスーパーボウル、真の勝者は誰だったのか? (引用以上)

今年のスーパーボウルCMはこちらに網羅されているので暇な人は見て頂きたいが、一度放映されるだけのCMに、よくここまで金をかけて凝ったものを作るものだ少々感心する。USAトゥデイのアンケート調査によれば、視聴者にもっとも好まれたのはビールの「バッド・ライト」CMで、ウォールストリートジャーナルによれば宅配便会社のFedEXだったとされる。

ところが、fMRIを使ったイアコボーニ博士の調査によれば、一位はディズニー・ワールドCMであったという。博士は五人のボランティアのfMRIを取りながらCMを見せ、脳活動が亢進する部位を観察した。その結果、下前頭回にあるミラーニューロンの活動がディズニーCMでもっとも亢進した。このニューロン活動は追体験や感情移入の程度を示していると考えられており、そこが強く刺激されたCM=視聴者にもっとも強く働きかけたCMという結論である。

実際にそのCMをみてもベタなつくりで、そんなに追体験感情を引き起こすようなものとも思えませんがねえ。" I'm Going To Disney World."と、出場している有名選手たちがつぶやくのが受けたのか。私ら、誰が誰やら判らんから、そのあたりの感覚がイマイチ掴めないのかも。

研究グループによれば、扁桃体の刺激亢進もCM効果の指標になるとしていて、この基準ではfedEXが優位であったらしい。たしか扁桃体の興奮は恐怖心とか不安感を引き起こす筈で、単に脳みそ刺激した方が勝ち、というのにはかなりの疑問を覚えてしまうのが難点。こうした方法が日常的にマーケティングに採用されるようになる前に、せめて快感と不快感の区別だけは付くようにしておいて欲しいな、というのが正直な感想であります。

投稿者 webmaster : 2006年09月02日 23:19

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コメント

応用の可能性としてエセSF/ホラー的要素を加味すると
(1)ウソ発見機
(2)思考コピー機
などが考えられますなあ。
なんたって、彼らの論理で言えば、例えば「テロリスト」として有罪判決を受けた人を実験体として、そのサンプルが「テロ」に刺激を受ける部位を同定さえすれば、同種のfMRIをあらゆる容疑者に試行する事により、容疑者がテロリストかどうかを判定出来るって訳ですから。
違いますかね?

投稿者 元大学院生 : 2006年09月04日 00:40