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2006年09月04日  箱根富士屋ホテル [日常]

fujiya_hotel_s.jpg突如、「クラシックホテルでメシを食うのも悪くない」と思いつき、箱根富士屋ホテルに一泊。前日だったのに予約もすんなり取れる。もしかして、衰退の一途をたどっていて、かなり侘びしい思いをしないといけないのではないかと危惧したのだが、現地に着いてみれば大盛況であった。

このホテルは明治11年に創業、本館は明治24年の建物をそのまま使っており、明治のモダニズムを感じ取るのに充分な雰囲気を維持している。泊まった部屋があるComfy Lodge、通称「西洋館1号館」も明治39年に建てられたもので、いうならば築100年の物件。本館、西洋館ともに社寺建築様式と洋館作りが混じり合った、微妙な混交というか統合というか、それなりにある種の調和を感じるもの。

内部はよく管理されていて、しっとりと落ち着いた雰囲気は、欧米のクラシックホテルに勝るとも劣らないと言いたいところではあるものの、やはり基本的な金のかけ方の違いは大きい。それでも、かってこの国にも存在した社交界の人々が味わって居たであろう雰囲気を、ささやかに分割で体験出来るのは有り難いことである。

とはいうものの、このホテル周辺にはそれ以外のアメニティはあまりなく、ホテル内と庭を一回りした後は、ここを起点に芦ノ湖で妙な海賊船に乗ってみたり、美術館巡りするぐらいしかないのが難点である。こういうところでは何もせずにボーと長期逗留するのが一番なんだろうけれど、そうするには、やはり生まれつきの能力と財力がないといけません。シャワートイレがないのもきついし。

そんなわけで、ディナーにやたらと期待するしかなかったのだが、これは昔ながらのフランス料理。シャンパン頼んだのはいいが、フロアーが団体で混みまくり、ウェイターがたまにしか注ぎに来てくれず、結局コースをシャンパンだけで終えるという控えめ消費になったのが返す返すも残念。生ビール感覚でシャンパンぐびぐび飲むような客は、どうも普段あまり来ないらしい。シャンパンバケツを手の届くところに置いてくれと頼まなかったのが敗因である。

なお、メインダイニングの建物は昭和5年に建てられており、社寺建築と西洋風の混交という点では同じながら、アールデコ風がうまく取り入れられていたのが印象的。格天井の日本画と、こんな柱飾りがなかなかの調和を見せておりました。

まあ、近場の旅をちょっとした変化球でアレンジしたいという向きには、ぴったりの宿といえるのでは。

投稿者 webmaster : 2006年09月04日 21:47

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