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2006年11月16日  アーティストの自殺は公的利益 [医学・科学関連]

11月14日のガーディアン記事より。

英国ブラッドフォード大学の経済学教授、サミュエル・キャメロン教授たちのグループは、1994年に自殺した、ロックグループ「ニルバーナ」のリードボーカル、カート・コベインのケースから、「経済学的観点からみたアーティストの自殺の経済的効用」を検討した。こちらが元論文抜粋(例によって有料の壁で元論文自体は読んでいない)。

彼の死以後、その偶像的効果によって、彼の音楽関連商品の売り上げは明らかに増え、彼の妻であったコートニー・ラブやそのバンドメンバーへの注目度も増加した。

カート・コベインは27歳で死んだが、一般的には若死にとされるその年齢も、ポップスターとしては高齢に属することから、彼がそのまま自殺せずに引退年齢まで活動していた場合の経済効用の総体は、明らかに自殺した場合より低いと推定されている。

もちろん、カート・コベインにも、ビートルズやストーンズのメンバーのように、中高年に至ってもなおスーパー現役として生き残る展開があったかも知れないわけで、それも考慮した比較というものは無理だという留保はされているようである。

もっとも、たとえばポップ音楽事情に疎い私の場合、彼の嫁さんだった人は知っていても、その彼女に自殺した旦那がいたことなんか知りもしない。この事情はほとんどの人にとっても同じであろうから、彼らの留保はかなり控えめな配慮の結果であろう。その程度の中途半端なアーティストは自殺した方が儲かるよ、とはさすがに公言しにくい考察結果であるわけで。

盗んだバイクで走り出したりする人のファンとか、それをさらにパクっただけと思えるような人を持ち上げてカマチたれる人向けに、是非日本でもこの手の研究を展開して欲しいものである。

それほど価値もない創作物が、その創り主の自殺という行為を経ることで、一時的に過大評価されるという現象を読み解くことは、自殺への誘惑を駆り立てることにつながるだろうか?

案外、その辺の効用限界が示されることによって、大概の人間には自殺は全くペイしない行為だという認識を深めることになると思うのですがねぇ。つまらん教育改革なんぞより、よっぽど自殺予防につながるのでは。<Via>

投稿者 webmaster : 2006年11月16日 23:07

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コメント

例えばジミヘンも、僕にとってはイカレっぱなしで旅立ったイメージがありましたが、彼がミュージックアートとショウビズとの狭間で如何に生き如何に死んだかを知ったのもごく最近です。

不謹慎ながらジョンが撃たれたときも、ビートルズが永遠に失われてしまった悲嘆に混じって、これで歴史となり得た安堵の囁きもわずかながら聞こえたし。

けどね、イカシたオッサン、生意気なオッサンとなってゆるゆると歳を食って欲しいんですよ、ハイ。

投稿者 小狸工房 : 2006年11月19日 15:24

でもまあ、レーベル主からしたら、

とりあえずガンガン売って、賞味期限が来たら細々と食わせてやるよりも、さっさと引退いただくか、むしろ美的・悲劇的な死を迎えていただいたほうが儲かるなんていう風潮がおきる可能性はあるわけですね。

実際日本でも、死んだ歌手の追悼アルバムや、本来「売れない」と称して闇に葬られたはずの曲まで「未発表曲」と称して銘打てば飛ぶように売れるんだから。

投稿者 名無しさん : 2006年11月19日 10:47

私もバンドのブレイクとカートの自殺を思春期まっただ中に直撃されてしまったくちなんで、カートやその自殺を特別視したいって気持ちもよくわかるんですが、そのくらいの世代ってもう結構いい年なんだから

>どんなジャンルであれ、ショウビズやその派生ビジネスに使い棄てられる過程しか、一般人には見えないわけ。もちろん、個別ファンはその価値共有集団を維持していくわけですが。

っていうのもそろそろわかんないとね…

投稿者 しらたき : 2006年11月19日 04:07

実をいうと、クリフ・リチャードは大のお気に入り。iPodにいつも"On the Beach"を入れて聞いてます。パチモン風の軽い盛り上がりは、今のCKBに通じるところがある。

なんていうと、60年代末期のロックファンにもバカにされそう。英国ロックは彼の否定から始まったそうで。

投稿者 Webmaster : 2006年11月18日 22:28

例えば、僕にとってはクリフ・リチャードが理想的なオッサン像なのですが。

投稿者 小狸工房 : 2006年11月18日 20:21

以前は滅入るとニルヴァーナを聞いていました。うつ症状を持っている人には訴えるところがあるからです。"All Apologies"という曲など、まるで遺書です。

死ぬ前からブレイクはしていたのですが、カートの性格では長生きはできなかった気がします。

自分の場合、病状が良くなるにつれてあまり聞かなくなってきました。カートに死なれたバンドメンバー(ドラム)がまったく音の違うバンドを起こしていて、今はそっちを聞いています。

音楽の好みはそれぞれですから、強制はできませんね。

投稿者 ヨシダヒロコ : 2006年11月18日 10:43

>彼らの留保はかなり控えめな配慮の結果であろう

元論文そのものを読んでいるわけではないものの、抜粋やいくつかある解説報道を読む限り、キャメロン教授はカート・コベイン(及びあの時代のロックシーン)をまったく評価していないと思われます。そう読むのは私の見解でもありますが。

大化けして音楽文化総体に寄与するような存在になったかも、ってのは単なる死者への儀礼的つけ加えでしょう。

70年代以前と、それ以後では音楽文化の構造が変ってくるので、どんなジャンルであれ、ショウビズやその派生ビジネスに使い棄てられる過程しか、一般人には見えないわけ。もちろん、個別ファンはその価値共有集団を維持していくわけですが。

そういう状況を踏まえれば、自殺が一番のプロモーションになるというキャメロン教授の分析は、文化総体への皮肉になっていることがわかります。もちろん、それは私の見解。

投稿者 Webmaster : 2006年11月18日 09:54

コメントしていただいてありがとうございます。
Webmasterさんの言うとおり

>この事情はほとんどの人にとっても同じであろうから、彼らの留保はかなり控えめな配慮の結果であろう。

というところ以降が全く読めなかったので(今も読めてない)コメントしたんですけど、これが見解でなくて引用であったなら私の間違いです。

>ニルヴァーナを、興味のないWebmaster様が「知らない」というのはファンにとっては取るに足りないことでしょう

これは全く同感です。

投稿者 higa : 2006年11月18日 06:46

 自殺で底上げされた知名度は、ビートルズのような「(興味が特になくても)誰でも知っている」という知名度には(少なくとも長期的には)なりえないという話ですよね?ニルヴァーナを、興味のないWebmaster様が「知らない」というのはファンにとっては取るに足りないことでしょう(私など、奥さんのほうを良く知りませんでしたが)。

 や、まだ不満だとおっしゃらずに、もっと豊な気持ちでネタを楽しんだ方が(決まりませんでした。失礼)。

投稿者 そむたむ : 2006年11月17日 23:20

>盗んだバイクで走り出したりする人
その人はこの歌のせいで不良なイメージが付き困っていたとか、
そんな話を聞いた事があったりなかったり。

カートの自殺についてはいろいろと怪しげな噂も多かったですね。
ネット上には“拳銃自殺したカートの頭部”の画像が流れ出たり・・・(偽者らしいですが)。

投稿者 osyo : 2006年11月17日 23:05

>カート・コベインは躁うつ病でした。例の大ヒットアルバムには「リチウム」という曲があります。

数年後なら、この曲は「バルプロ酸ナトリウム」になっていたかも知れないわけですね。

某手段でリチウムを聞いてみたが、やっぱ私にはダメでした。確かにグランジ臭だけは感じましたけど。

アル・ヤンコビックに、「スメルス・ライク・ニルバーナ」という曲があるのですが、やっとその意味がわかりましたわ。

投稿者 Webmaster : 2006年11月17日 22:49

>カート・コバーンが死んで売上がうんぬんという結果はそのとおりだと思います。がそれを受けてのあなたの見解は間違っています。

見解といって、私はキャメロン教授の意見を紹介しているだけで、あとはなんとかコベインなんか知らんといってるだけ。一体どんな見解が間違っているといいたいのかな?この時代のロックスターに興味がないのは人の勝手でしょ。

この手の文章読まない(読めない?)見当はずれコメント読むたびに、言語的コミュニケーションは不可能らしいという思いを強くしますね。

投稿者 Webmaster : 2006年11月17日 22:44

カート・コバーンが死んで売上がうんぬんという結果はそのとおりだと思います。がそれを受けてのあなたの見解は間違っています。

まぁwikiで調べたぐらいでよく書けるなと思いますが、
ジョン・レノンが殺されたからビートルズはとか、
レース中に死んだからセナは、
とか言うのと同じぐらい恥ずかしいことですよ。
カートをジョン、コートーニー・ラブをオノ・ヨーコ、ニルバーナをビートルズに代えて読めばわかりやすいとおもいますが。

投稿者 higa : 2006年11月17日 21:53

ちなみにカート・コベインは躁うつ病でした。例の大ヒットアルバムには「リチウム」という曲があります。彼は当時それまでの音楽シーンを変えたといわれた天才です。彼の育った音楽シーン(シアトル)から引き手あまたに青田刈りが始まり、彼らの汚い格好はファッション業界にも影響を与えました。歴史的にみればジャニス・ジョっプリンやジミヘンドリックスなどと肩を並べられる存在です。ちなみに盗んだバイクで走り出したりする人とはレベルが違います。私は当時real timeで彼の音楽を聴いていましたが自殺のnewsは衝撃でした。

投稿者 内科太郎 : 2006年11月17日 14:40

>一般的には、カート・コバーン

いかんいかん、Wikipediaの「カート・コバーンは日本だけで通用する間違った読み」というのを見ながら、コベインとコバーンをつき混ぜてかいてしまった。

そんなわけで「コベイン」に統一。何であれ、まるっきり知らん人ですが。

投稿者 webmaster : 2006年11月17日 07:15

一般的には、カート・コバーン、だろ。

投稿者 とおりすがり : 2006年11月16日 23:43