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先週末から、米国とロシアのブログ界を一枚の絵が揺るがせた。いわゆる「カーニバル」に相当する、「マスレニツァ」を描いた、左の素朴派風の絵画である。11月末、あるロシア人が開設していたライブジャーナル上のブログにこれが紹介され、そこには次のように解説されていたという。
この絵を描いた画家は深刻な精神疾患を患っており、その証拠はこの絵から読み取ることが出来る。15年前から、ある精神医学教授がこの絵を講義に使い、何が示されているかを学生に問いかけているが、正しい所見に至った学生は1人だけだった。12月1日には、この教授自身がライブジャーナルにブログを開設し、回答をアップする予定である。それまで読者諸氏の意見を寄せて頂きたい。
大体、一枚の絵だけを見て、そこから書き手の精神疾患を診断するなんてことが出来るはずもなく、つまらんゲスの勘ぐりがセイゼイなのだが、何故か人はこういうことが大好きなのである。元ブログやそれを転載したサイトには、この絵に関するコメントが満ちあふれた。
いわく、この絵には柩のイメージが隠し絵として描かれていて、死への恐怖が象徴されている。いわく、絵の右には時計が描かれているが(注:星の並び方のことなのかねぇ)、それには文字盤が半分しか描かれておらず、この絵が対象を半分だけ書いたことを物語っている。マスレニツァでは、わら人形に火を付ける風習があるのにそれが描かれていないのは、描いた人間自身が燃えるわら人形であることを表現しているのだ、等々。
他にも、この絵は「疾病否認」を象徴しているだの、生きながらにして埋葬されることへの恐怖を表現しているだのという、根拠の怪しいコメントがあふれかえり、元ブログとこの話題を扱ったサイトのアクセスは急増した。
結局、ライブジャーナルに登場した「教授」が、この記事はアクセスを増やすために仕掛けたデマであることを白状し、元ブログ、「教授ブログ」とも閉鎖に至り、一件落着となった。短い間のことだったからか、ウェブ・アーカイブにも残っていないのが残念。
収まらないのは、これを紹介していたこちらやこちらの米露勢。中心になっていたVeryRussian.netは、照れ隠しのためか、「あの絵にはポロニウム210が含まれていた」という、ヤケクソの記事で幕引きを図っている。
精神医学というのは、結局、疑似科学あつかいされるのが精一杯なんだなと、少々寂しい思いをした一件でありました。
投稿者 webmaster : 2006年12月09日 11:18
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http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/967
おお、有り難い情報を有難うございます。
こうやって説明されると堂々と「非科学的」と言って反論出来るんで。
心理であろうと何であろうと、何か状態の把握として使うデータを場合は、同じ被験者から得られるデータ(今の場合は絵の)が、時とともにどのように変わるか(その平均はどうか)というベースラインを取るのが、あらゆる自然科学のデータ解析の基本ですよね。例えば脈拍数だって、やっぱり人によって違っている訳で、70=病気の人もいれば70=健康の人もいる訳で、それで個々の人間の平均値を知っておく必要がある訳です。そういうデータ解析の基本を無視して、たった1枚の絵から個人の心理を議論するってのは、僕の分野から見たら風水師と同じニセ科学にしか見えませんよ。
うん、だから、パーティーには最高ですね。それには異存無し。
投稿者 元院生 : 2006年12月12日 01:59
そういえば被験者そのものの絵心はどうなるのかしら。
幼い末息子に(僕の弟)蜘蛛の絵を描いてくれとせがまれた父は、難儀して描き上げたのが楕円形に髭を生やした代物で。
それと知らずに見ればタワシか原生動物に思えたでしょうけど。
もう一度書きますけど、パーティーゲームでこれをやると盛り上がりますよ、ホント。
投稿者 小狸工房 : 2006年12月11日 22:39
木の絵は「バウムテスト」ですね。結構信奉者がいて、それなりの解釈体系があるようです。気分任せのデマカセでも、結果は大して変わらんと思いますが。もし、あんなもので人生の大事な局面を決定されるなら、それはかなり不当です。
まあ、参考までに↓。
http://www.geocities.jp/bodyandsoul_institute/tr5.html
http://www.geocities.jp/doctor_oi/baum_0.html
投稿者 webmaster : 2006年12月11日 12:31
>いえいえ、クレペリンテストの類は軽くクリアしたわけで。
やっぱり、、、。
僕もクレペリンの類を軽くクリアするだろうけど(内容は知ってるけどやったことないや、ははは)、木の絵は引っかかるかも(提出してないんですねえ、これが)。
全国かなり多くの大学で(入学のどさくさの時に)やっていたみたいだけど、今じゃ、どういう評価なんでしょうねえ? 関係者の声を聞いて見たいものですよ。
投稿者 元院生 : 2006年12月11日 05:47
いえいえ、クレペリンテストの類は軽くクリアしたわけで。
も、ちょっと器質的なところで問題あったみたい(笑)。
投稿者 小狸工房 : 2006年12月11日 01:54
>木の絵は僕も描きました。
>、、、、本来無いはずの二次面接で落ちちゃいました
それは絶対に絵のせいですよ、、、、?
世の面接の多くが精神的に(=思想的に)大丈夫がどうかの判断をするための場になっているってのは今も昔も変わらない筈ですから。昔の教員採用ではツェッペリンだったか何かの(単純に足し算をやらせるやつ)精神診断をやって、それで最終合否を決めていたそうですが、偏見にも基づくとの指摘で止めたって経緯がありますから。あ、摘をしてくれたのは、もちろん精神科の先生方です。
投稿者 元院生 : 2006年12月10日 16:51
すいません、伏せ字進行でお願いします。
けど彼に関してはナチュラルだと思います。
素で描けるからなおのこと凄いのであって、同時にヤバイのであって。
投稿者 小狸工房 : 2006年12月10日 16:25
ダリの作品を、そうとは知らせずに、その「教授」に見せたら、どのように診断してくれるのでしょうね?
投稿者 スポック : 2006年12月10日 13:52
木の絵は僕も描きました。
学科、一般、適正、知能、処理能力と全てクリアして本来無いはずの二次面接で落ちちゃいました(笑)。
美大を受験した知人も木片のデッサンを描かされたそうですが、こちらは微妙ですね。
この場合丸太かそれとも木っ端なのかから選択肢がありましたから。
あ、これは必須か。
投稿者 小狸工房 : 2006年12月10日 08:37
okama氏ってクスリやってそうな感じがするのは
僕だけだろうか?
時々、瞳が蛍光色の緑だったり肌が青紫だったり、
ねじ曲がった時計がウサミミになってたりする
作風が、前衛芸術家がトリップした時の幻覚イメージから
起こした絵に通じるものがモノがある。
投稿者 ともえ : 2006年12月10日 00:22
トロイカですな。
プロ、アマを問わずネット上には各種イラスト類が満ち溢れておりますが、玉○勉強氏のようにあからさまにイカレてる場合や(だって本人がそう言ってんだもの)○kama氏のようにぶっ飛んでるのかイカレてるのか線引きが微妙な場合もありますが、賛同者を得ることで作者のイカレ具合に拍車がかかるのではなかろうかと余計な心配もします。
そういえばつげ義春氏の「ねじ式」を精神科医の立場から読み解くなんて記事もありましたね。
投稿者 小狸工房 : 2006年12月09日 19:56
大学入学当時、何の理由か知らないけれど木を描くかせる精神分析「任意」課題を入学書類と共に大学が新入生に送りつけていて、一部の左翼系学生だけがその不当性(任意のはずなのに任意と書かれた文章が何処にも無く、しかも提出すべき書類と一緒に送られた事が最大の理由で、他に精神疾患をでっち上げる口実に使われる危険性などいろいろ)を指摘していたものです。
一度も新聞沙汰になった事が無いのが不思議でしたが、今はどうなっているんだろう?
投稿者 元院生 : 2006年12月09日 17:28