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マンチェスター大学のプレススリリース(昨年8月28日)より。
マウスを使った研究が、なぜある人々は毛深く、ある人々は若いうちに禿げるのかという謎を解き明かしたかもしれない。マンチェスター大学のチームは、胎生期の皮膚細胞が毛包を形成し、体毛生成のパターンを決定する分子レベル過程を明らかにした。
この研究は男性型禿頭症に対する興味から始められたのではなく、外胚葉性異形成症と呼ばれる先天障害の解明を目的にして始められたものだった。
「人間の胎生期では、皮膚細胞はいろんなタイプの細胞に分化する能力を持っています。毛包や汗腺、歯や爪などのね」、研究主任であるデニス・ヘッドオン博士はそう語る。「どの細胞が毛包になるかは、遺伝子が指令して作られる3つのタンパク質によって決定されるのです。」
「我々の研究は、その中の一つのタンパク質が皮膚細胞の外側から働き、胎生期の皮膚が自ずから形作っているかのように、個体の体毛パターンを決定づけていることを発見したのです。」
研究チームは、遺伝的命令をうけて毛包に変化する皮膚細胞が、近接する細胞に対して同じ変化を起こさないようにする信号を送ることも発見した。「発毛タンパク」が働きすぎて、他と比べて毛深いマウスが出来ることも示したのである。
「私たちは、胎生期マウスの毛包の数自体を変化させることにも成功しました。この発見は外胚葉異形成症を持っている人たちにも応用できるはずです。彼らはこの『発毛タンパク』を持っておらず、胎生期に皮膚細胞の分化が起こらなかったのです。」
「この研究は直接、というわけではありませんが、若いうちに毛包が収縮し、毛髪が乏しくなっていくことの分子レベル過程を調べている製薬会社が、毛包発生経過にその鍵があるのではないかと、興味を持つことになるでしょう。」(引用以上)
昨年8月に発表されているんだが、全然しらなんだ。毛包細胞への分化タンパクがどうのこうのというのは、すこし前にどこかで聞いたような気がするが、少なくとも外胚葉性異形成症に関しての考察ではなかったようにも思う。それとも、この研究の初期報告だったのかも。
まだマウスレベルの研究とはいえ、発生経過の体毛分化メカニズムを解明したというだけでもかなりの快挙でありましょう。まして先天疾患への応用がいくらかでも可能になるなら、ノーベル賞ものではないかな。
単純な問題についての研究が、極めて深刻な問題解決の糸口になることも、その逆もあるのだが、ことハゲ、薄毛問題へのイノベーションは、より困難な疾患についてのチャレンジがきっかけで得られているような気がする。もっとも、この問題を抱える人たちにとっては、極めて深刻なのだろうけど。
ネタ的な要素をしいて捜せば、研究主任の名前がHead-on博士だというあたりか。<Via>
投稿者 webmaster : 2007年01月22日 21:22
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http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/1007
なんて事書いていたら新しいニュースでテロメア蛋白が関係するとか何とか。
それでも久方ぶりに再会した同期生が見事なゆで卵してたりしたらやっぱりショックです。
猫っ毛がチャームポイントだった友人はスズメの巣になるし。
投稿者 小狸工房 : 2007年01月24日 21:16
僕の知る限り、フィラリアワクチンの開発予算は年間数百万ドル程度ですが、ハゲ治療薬はゼロがみっつほど増えるとか。
細胞の機能分化のメカニズムに関しては、思い出したように新聞発表がありますね。あるいは国内での研究結果の報道と内容が重複したのかも。
個々の機能へ分化する各々特定の物質があるのか、もっと単純なシステムで説明可能なものなのか、素人の我が身となっては理解する術もありませぬが。
しかし自分が薄毛に慄く身の上になろうとは(笑)。
ほんの数年前まで排水口がすぐに詰まって困っていたのですが(笑)。
投稿者 小狸工房 : 2007年01月22日 21:54