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2007年2月17日  カーゴ・カルト運動50周年記念日 [社会・歴史, ニュース]

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去る2月15日、南太平洋のバヌアツ共和国を構成するタンナ島(かのエロマンガ島の南に位置する島といえば判りやすいか)で、「ジョン・フラム運動50周年記念」の祭典がとりおこなわれた。<Link>

ジョン・フラム運動は主にメラネシアで展開された一種の対抗文化的宗教運動、カーゴ・カルト信仰の末裔である。カーゴカルトは積荷信仰とも訳される。

第二次大戦中、太平洋諸島に展開した米軍が戦略物質を大量に島々に投入したのをみた島民たちが、自分たちの先祖の精霊が、米軍の姿を借りて、本来は自分たちのものである富を運んできてくれたのだと理解したことに始まる。

多くは黒人米兵となって現れた彼らの祖霊は、彼らの固有文化を守って待ち続ければ、米軍が彼らの富をまた運んでくると約束してくれる。島民たちは、飛行場のような広場を作り、星条旗風の旗を立て、彼らなりに把握した飛行機のモックアップを作って、米軍=彼らの祖霊をいつまでも待ち続けた。

ジョン・フラム運動は、同時多発的に発生したメラネシアのカーゴカルト信仰を今なお形式的内容的双方ともに伝える宗教運動で、その成立は1957年にさかのぼる。

信奉者たちは毎週金曜日にタンナ島のカルト結社本部に集まり、出来る限り米軍に似せた格好で星条旗や連合軍各国の国旗を掲揚し、竹製のライフルを抱えて整列行進を展開する。そうやって、彼らはその地の精霊でありつつ、黒人米兵ジョン・フラムの姿で現れた神の約束が実現されるのを促すのだ。

もっとも、時がたつとともに、その運動はかなり変質して来たようで、最近では殆ど観光行事と化している雰囲気も感じられる。いつやってくるか判らん祖霊を待っているより、今来ている観光客を相手にした方が実入りがいいものね。それでも、島民たちは圧倒的な欧米の物質文化攻勢に対して、こんなサブミッション技で自分たちの固有文化を守ろうとし、それなりの成功を収めたのであろう。

考えてみれば、一方的に米国に従属することで、古来からの美しい固有文化を実現しようという某国の政治方針というのも、一種のカーゴカルト運動なのかも知れませんなぁ。50周年どころか、もっと年季が入った伝統なのに、あんまりアピールしないのは何でだろう?<Via>

投稿者 webmaster : 2007年2月17日 21:08

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コメント

モロ先生のあの作品のラスト台詞は
「変わらないのは死んだ神話だけ」
過去勉強したどんな人類学や神話学の本より強烈です。

いつか、カーゴカルトも変わるのでしょうか、
それとも、もう死んでしまったのでしょうか。
いまでも続いているって点が微妙にひっかかります。

有益無比な情報を有難うとざいました。

投稿者 やまぷ : 2007年2月21日 13:22

初めて目にしたのは確かテレビ放映されたヤコペッティの「世界残酷物語」(笑)。
そのときには笑いもしましたが、長じて似たような真似はどこの国のどの歴史にもあるものだと知りました。
ちなみにこれをカルチャーショックへのアレルギー反応であると論じたのはモロ☆センセの「オンゴロの仮面」で。

投稿者 小狸工房 : 2007年2月18日 04:11

学生時代,諸星大二郎氏の伝奇SFコミック「マッドメン・シリーズ」「オンゴロの仮面」で知ったカーゴ信仰ですが,実際にまだそのような形で続いていると云うことに,驚きました。

投稿者 complex_cat : 2007年2月17日 23:54

宗教は麻薬とよく言ったもんだと思ったりしマッス。

何代にも及んだ隠れ切支丹の信仰は歪だったと聞きますしな。

投稿者 ぼーだーふぉん : 2007年2月17日 23:08

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