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2007年02月01日  人間工学的楽器の必要性について [医学・科学関連]

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医学雑誌「パフォーミング・アーティストの医学的問題」誌最新号が特集する楽器による健康障害問題。<Link>

楽器というものは演奏家が抱えて操作せねばならず、一方でその音響特性のことを優先した設計になっているため、演奏者に身体的ストレスを与えるような作りを変えていくことは難しい。

しかし、この雑誌の編集者レビューによれば、音響性能をむしろ改善しつつ、演奏を容易にし、健康被害を与えないような配慮をおこなった楽器改良も一部では進みつつあるのだそうである。

そもそも、楽器によってその危険性はかなり違うそうで、もっとも安全性の高いグループは金管楽器と一部の木管楽器(オーボエ、バスーン)であるそうだ。二番目に安全なグループは弦楽器と木管楽器の大部分、およびオルガンと打楽器群。ただし、シンバル奏者は耳栓を使用した方がベターとも。

もっとも危険度の高いのが、ピアノ、ギター、ハープである。調査によると、これらの楽器奏者の81%は筋-骨格系の障害を経験しているという。特にピアノは自分で楽器をかつぐ必要がないとはいえ、手の小さな演奏家でも鍵盤幅が同じであるため、ストレスがかかりやすい。

編集者は、一部で試みられている狭小鍵盤ピアノの試みや、様々な人間工学的設計による楽器の改良を紹介しつつ、それらが広く使用されるようになっていかない現状に警鐘をならしている。そして、安全で、演奏が容易な楽器が広まることで、より多くの人が音楽に親しめるようになるだろうと期待をつないでいる。

それにしても、こんな領域の医学雑誌が年に4回も出ていることが驚きである。市民スポーツの広まりがスポーツ医学の必要性を増したような状況が、向こうにはすでにあるのかもしれませんな。

なお、写真はDavid Rivinusによる「人間工学的ビオラ」。ああいう格好のおかげで、首と肩に対するストレスが少なく、指使いも容易で、当然音響特性も良いのだそうである。だからといって、素人でもすぐ弾けるとはとても思えないのが残念なところ。<Via>

投稿者 webmaster : 2007年02月01日 22:10

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コメント

ピアノの鍵盤は打鍵の強さで音の大きさが変わるからですよ。オルガンの鍵盤は思いっきり弾かないでしょ。

投稿者 a : 2007年02月07日 15:44

演目はどうなんでしょうね。
シュバイツァー博士とレイ・チャールズでは3倍くらいの差がありそうですが。
あと、ソレじゃぁチェンバロはどのへんなのか、とかなんか突っ込みたくなる元記事ですね。

投稿者 問題児 : 2007年02月02日 13:41

>同じ鍵盤楽器なのに、オルガンは「二番目に安全」で、ピアノは「もっとも危険度の高い」のは何故でしょうか?

オルガンのほうが若干鍵盤が小さいはずです、それと段数は多くても一段あたりの鍵盤数は少ないので体のよこ動きは少ないと思われます。
又、オルガンの鍵盤はパイプに空気を送るための弁をあけるためのたんなるスイッチ(空気を送るのはモーターの役目)ピアノは弦を自分の力で引っ叩く必要があります。
>腰を落ち着けることが出来ないので
むしろある程度体を動かせるほうがストレスは少ないと思います。イスに固定されているチェリストは腰痛が多いと聞きます。

ビオラは小柄な人にはあごではさんで弾くにはちょっとつらい楽器で、大人用でも大きさにバリエーションがあるくらいです。
それで、長さを押えてボディはおおきくという写真のような発想になるのでしょうね。

投稿者 K.J Tyler : 2007年02月02日 08:39

> 手の小さな演奏家でも鍵盤幅が同じであるため、
同じ鍵盤楽器なのに、オルガンは「二番目に安全」で、ピアノは「もっとも危険度の高い」のは何故でしょうか?オルガンは手鍵盤が何段もあるので、奥の鍵盤は腕を伸ばしたままで弾かねばならず、また足鍵盤も弾くとなると、腰を落ち着けることが出来ないので、全身に相当なストレスがかかりそうな気がするのですが。

投稿者 スポック : 2007年02月02日 02:36