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昨日のNYタイムズの健康欄に、エリン・マーカスという医師が、最近の女性医師が派手で露出度の高いスタイルで病院に現われて当惑させられる、というエッセイを投稿している。<Link>
私は残念ながら、そういう女性医師と一緒にお仕事させてもらったことがないので、彼の当惑にはもう一つ感情移入できない。このエッセイには、NYタイムズによるものか、米国医学雑誌に一昨年掲載された「何を着るべきか?医師の服装が患者の信頼に及ぼす影響について」という論文にリンクが貼られていて、その抜粋を訳したものが以下の文章。
[目的]患者の信頼に及ぼす、医師の服装の影響を調査した研究は極めて少ない。本研究の目的は医師の着衣スタイルは、患者やその家族に対する信頼を築くうえで、極めて重要な要素であることを示すことにある。
[方法]内科外来クリニックの待合室にいる患者と来訪者に対し、記述的断面調査法による調査が行われた。被調査者は、4っの異なった服装に身を包む医師の絵が提示された後、どのスタイルを好むか、また、どのスタイルの医師に信頼感を持つか、微妙で繊細な問題を相談したいかを、質問紙によって尋ねられる。
[結果]400の回答が回収され、回答者の平均年齢は52.4才、男性は54%、白人が58%、アフリカ系米国人が38%、43%は高校卒以上の学歴を有していた。医師の服装に対しては、すべての回答中76.3%が普通の白衣を希望し、外科処置着が10.2%でそれについだ。あとはビジネススーツ(8.8%)、カジュアルスタイル(4.7%)の順であった。その信頼度は、優位に専門的装いに向けられ、相談相手としての選択においても同じであった。また、この回答傾向は男女どちらでも同じであった。また、女性医師の場合は、男性医師と比べ、これらの結果がより鮮明に現れる傾向にあった。
[結論]圧倒的多数の回答者たちは、医師に白衣という職業的な服装を望んでいる。フォーマルな装いに白衣を羽織るというような、定型的なスタイルに身を包むことで、診療場面で医師が患者ケアを提供する際、好ましい信頼感に基づく関係性を築くことが出来るのである。(引用以上)
なんか、元のエッセイと微妙に問題点がずれているが、要は昔ながらの格好が一番という内容だ。30年ぐらい前には、医師は白衣を着るべきではないという意見が世界的に優勢な時代があり、向こうの開業医、小児科医、精神科医はほとんど白衣を着なかったのだが、近頃はアンシャンレジュームが到来しているらしい。
もっとも、あの白衣という奴はボロ隠しには最適で、日頃の服装費用を確実に軽減してくれる。私は通勤時にはホームレス風を堅持しているが、職場に着けば手術室に侵入し、処置着をパクってきて、上から白衣を着るようにしている。多少の問題はありつつ、これでまずクレームつけられることもない。一応この論文でいう職業的スタイルぎりぎりの線は守っているつもりだが、それで信頼が増しているとも、損なっているとも思えませんな。
それより、この論文では白衣の下はフォーマルスタイル、というのが前提になっていて、はじめの記事にあったような西川史子センセ風の「白衣の下は超ミニ+ペディキュア+ハイヒールサンダル」なんて場合を考慮していない。仮にそういうスタイルを選択に入れたら、「好ましい信頼感に基づく関係性を築く」期待を、少なくとも男性からは優位に集めるのではないかな。
投稿者 webmaster : 2007年02月22日 21:53
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http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/1036
認知症の患者に緊急手術の同意を得ようとするグリーン先生。
「白衣を着ている、さてはここはサンドイッチ屋さんだね?」
「いえそうじゃなくて、ここは病院で、あなたは早急に外科措置を受ける必要があります!」
「何、手術だって?」
「ええ、一刻を争います」
「そりゃいかん、サインしよう」
五分後に
「白衣を着ている、さてはここはレストランだね?」
「いえそうじゃなくて!」
スケジュールは詰まる。
一斉に呼び立てられ、身動き取れなくなったところで
「おおいアイスクリーム屋さん、わしの注文はまだかね」
聴診器を投げ出し、白衣を脱ぎ捨て
「おいグリーン、どこへ行く気だ」
「どこって、帰るんだよ、うちへ」
誰も無理に引き止めようとはしないし。
これも含めて、慣れたものですよね、現場は。
患者のストレスはまだしも、本当に、医者のストレスは誰が引き受けてくれるのだろう。
投稿者 小狸工房 : 2007年02月23日 19:55
庄司薫の赤頭巾ちゃんに出て来る女医と、そのあとに週刊朝日のパロディーコーナーで出た(正確には文庫本の方だけど)、「女医のその後」って奴をとっさに思いついた。
投稿者 元院生 : 2007年02月23日 07:08
ケーシーは日本人体形にはあまり似合いませんね。私が愛用しているのは、ジャケット型の白衣。ボーイさんと間違われる危険はあるが。
外科処置着の画像はこちらが適当かと。どこかで書いたけど、要はステテコ、ダボシャツスタイルであります。
投稿者 webmaster : 2007年02月23日 00:01
>「白衣の下は超ミニ+ペディキュア+ハイヒールサンダル」
はマンガではお馴染みのスタイルですね。
これは読者サービスか。
一口に白衣と言っても、長白衣とケーシーとがありますが、この場合はどちらでしょうか。
個人的には清潔な白衣ときちんと締められたタイの組み合わせには信頼感がありますが。
なんとなく、精神科医は棒タイのイメージがあります。
ところで外科処置着というのはあの割烹着みたいな奴のことでしょうか。
小児科医に関しては、白い服は痛いことをする人だという刷り込みが(笑)。はいしゃさんなど恐怖の的でしたけど。
投稿者 小狸工房 : 2007年02月22日 23:39