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2007年03月08日  僕たちの好きだった革命 [本とか映画とかTVとか舞台とか]

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昨晩、鴻上尚史の「僕たちの好きだった革命」を観劇。生涯近づくことはないだろうと思っていた、新宿歌舞伎町の界隈に足を踏み入れただけで、いささか興奮してしまう。

会場はコマ劇場地下にあるシアターアプルというところであるが、こちらは半分舞い上がっているので、危うく上の「北島三郎ショー」の方に入ってしまうところであった。

鴻上尚史の芝居は、素人学生劇団がその脚本を使ってやっているのは観たことがある。映画的手法というか、カットバックとか素早い場面切り替えをうまく芝居に取り入れていると思ったのと、あまりメタに走らない真面目な芝居作りが印象であった。本物を観るのは初めてだが、やはりそれが彼の持ち味であるようだ。

さて、「僕たちの好きだった革命」である。1969年の高校紛争の際、機動隊のガス弾を頭に喰らい、30年間昏睡状態にあった山崎(中村雅俊)が奇跡的に意識を取り戻し、母校に復学してくるというのが設定のすべて。山崎は帰ってきた母校があまりに管理一辺倒になっているのに反発し、自主学園祭を開催する運動を展開する……。

高校生活動家意識をそのまま引きずって学園に現れた山崎と、今時(といっても8年前の設定)の高校生との軋轢をギャグ混じりで示しつつ、当時の活動家で内ゲバ事件のために精神の均衡を失っていて、かつ現在のクラスメートの母親という設定の女性や、いまは教頭になっているかってのリーダーなどとのドラマを描いているといえば、どんな話かほぼ想像が付き、実際、その想像通りなのである。

所々に鴻上尚史らしい鋭い問題意識はあるものの、やはり安易な世代論的なとらえ方に少々辟易する部分が多く、もっぱら作劇テクニックの鑑賞と、パクリネタ元の想像に思いをはせる三時間近く(長い!)なのだった。

人はその固有な歴史を生きるしかないのは当然なのだが、基本的に何か別のエートスが支配していた時代がついそこにあった、なんていうのは完全に勘違いだと私は思うのですね。

いつの時代だって、人は本音と建て前を都合よく使い分けながら生きているので、美しくも不器用な信念の主人公が時代に裏切られるなんてぇ納め方は、当時を同世代として生きてきた立場とは関係なく、どうにも認めがたいものだ。

まあ、そんなことは良いとして、中村雅俊はなかなかの熱演でした。片瀬那奈とか塩谷瞬などの共演者は結構有名な若手らしいが、ほとんど印象にも残らなんだその軽さは、まるっきり知らんということを差し引いてみても、少々残念。

投稿者 webmaster : 2007年03月08日 21:14

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コメント

まともな感想に出会って、ほっとしました。

投稿者 中村隆一郎 : 2007年03月25日 03:34

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