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この度、新刊された"A Perfect Mess"「完全なる混乱」は、今まで、整理整頓が第一であるとする常識的な知恵に反して、混乱と無秩序にはメリットがあり、成功と効率の鍵であると主張している。
著者のエリック・アブラハムソンとデビッド・H・フリードマンはビジネス管理、販売業、音楽界、そして軍事までもを例に引き、適度な混乱と無秩序が創造性と生産性につながることを示している。
「もちろん、我々はだらしない人間になれといっているのではありません」、コロンビア大学ビジネススクール教授のアブラハムソンはいう。「基本的なことは、人々は秩序を作り出すコストを考えずに、その秩序を重視しすぎるということです。」
例えば、教授は企業が数千ドルを払って秩序化を図るプロを雇いながら、役にたっていない例を挙げる。小綺麗に整理されたデスクでも、人はファイルを探すのに結構な時間を費やしているものだ。「強調すべきなのは、整理出来ない人々だけが探し物をしているのではなく、整理好きな人も同じことをしているということです。(以上、バルチモア・サン紙書評コラムより)
これに続く文章では、2例ほど現役の学者が混乱しまくった机や本棚をうまく活用して、生産的な仕事をしている例を紹介している。綺麗に片づけているのと、さまざまな資料の関連性をちゃんと把握して必要な時に取り出す技術は別という主張である。一時流行った「超整理術」のような小手先技術ではなく、書類や資料を使いこなす側の主体的条件を強調しているわけ。
大事な書類をなくしたり、同じ本を二冊三冊買ったりするのを常に繰り返しながら、決して身辺を整理整頓することのない芸風を続けてきた身としては、我が意を得たりと思うことしきりではあるのだが、別に乱雑だから生産性が高くなることはないのも知り抜いているところがちょっと悲しい。
投稿者 webmaster : 2007年03月20日 23:49
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トラックバック時刻: 2007年03月22日 00:50
南方熊楠(の机や草稿)のように、意図された混乱が
それ自体秩序である、そんな学問体系が
あり得ると思います。
投稿者 やまぷ : 2007年03月22日 14:38
散らかっている?とんでもありません。使用頻度が高いもがすぐに出てくるように自動ソートをしているのです。FEPの学習機能と同じです。ですから、滅多に使わないものの検索に時間が掛かるのは、仕方が無いことなのです。それでも、下手な整理をするよりは、全体の効率は高いはずです。
投稿者 スポック : 2007年03月21日 12:02
「適度に散らかっている」というのは脳自体がそうだからじゃないですかねえ。たしかChaotic itinerayとかいう用語がありますよね。人間の脳が進化してくる途中で「同じ本」を二三冊買ってしまったようなことってないのでしょうか。机の周りを乱雑にするってことは「脳」を再現しているんだと考えれば納得できますが。。。。
投稿者 遅れてきた少年 : 2007年03月21日 10:36
雑然と積まれた本の山の中から、目当てのものを探り出すことは難しいけど、その合間に、「あ、そういえばこの本...」って感じであんま関係のなさそうな面白い本を見つける事がなんどかあったような気がします。
生産性のあるっていわれている人は、そこからでも何か発見したりとか発展させたりとかしてしまうのかなあ。うらやまし。
でも、HDDにあてはめると、全然創造性とか生産性に寄与しなくなる気もします。なんでも「その他」フォルダをつくってしまい、ファイル名は「名称未設定1」とかにしてしまう身としては。
投稿者 槇 : 2007年03月21日 08:04
1次元的に整理された書類より、3次元的に(かつ、いろいろな形の断片として)広がった書類の方が、パターンの多様性によって「個性として」記憶できる量が多くなる訳で、例えばdisk spaceのランダムアクセスもそうじゃないでしょうか? 1次元の有利な点は検索にあって、過去1年に使った書類を素早く捜すのには適していないと思うのですが。
ということは、適度に散らかった状態の方が、見つけ出す速度は速い筈です。下手に整理すると効率おちますよ。
投稿者 元院生 : 2007年03月21日 05:35
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