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「我々は、地震の際、瓦礫に閉じこめられた人々を早期に発見する目的のため、呼気を化学的分析することを検討した。被害者たちと同様の医学的状態にある類似モデルとして、我々は断食中の修道僧を採用した。
断食中(開始後63時間)の男性修道僧から得られた呼気を、熱分解/ガスクロマトグラフィー/質量分析法にかけることで、150種類以上の揮発性有機物が検出され、そのうち43種類は検出頻度が常に高かった。もっとも頻度の高い検出物はアセトンで、肺胞内濃度に相関していた。他の物質はフェノール、リモネン、2-ペンタノン、イソプレン、アセトアルデヒドなどであった。
定量的分析によれば、断食修道僧の呼気中アセトンは、一般人ボランティアから得られた呼気と比べ30倍の値を示していた。呼気中アセトンは、携帯ガスクロマトグラフ装置を使用することで、救助活動中というような条件の下でも、容易かつ効果的に検出可能が可能である。」(引用以上:一部語句を補った部分あり)
栄養代謝では、炭水化物の供給が絶たれると備蓄している脂肪を分解してエネルギー源にするが、これが長引くと脂肪酸分解で生じたアセトン血中濃度が上がる。従って、飢餓状態にある人は呼気中のアセトン濃度も高くなるので、これを検出すれば、瓦礫の中に閉じこめられている人を発見できるだろうという読みである。
多分、災害救助犬はそのあたりを本能的にかぎ分けるのだろうが、それをより定量的に調べようとしたのがこの論文というわけ。災害時にガスクロ機器なんぞ担いでウロウロするより、犬を使う方が圧倒的に効率的だとは思うものの、理屈が判っていないと気が済まないのが人間というものである。
何といっても、ギリシャ正教の総本山で修行している坊さんたちの協力を得て、飢餓時の生物学的モデルにするという発想が、誠に秀逸であります。ボランティアに、数日に渡って絶食を強いるようなことは、ちょっと出来ませんからなぁ。
「千日回峰行修行僧における代謝特異性」、「大阿闍梨の中枢神経機能評価」などというようなパクリ企画論文が、今後ゴロゴロ出てくる予感。<Via>
投稿者 webmaster : 2007年03月22日 20:24
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はじめましてトマーといいます。
いつも楽しく拝見させていただいております。
僕は、化学実験で頻繁にアセトンを用いて金属蒸着槽のガラス窓にこびり付いていた金属をふき取っていたことを思い出しました。アセトンはビニール手袋を溶かしてしまうほどの強い溶解力があって手も荒れ放題だったので、良い思い出もなく、そんな物が体内で微量ながらも発生しているというのは少し恐ろしいですね。
昔、ジュード・ロウ主演のクロコダイルの涙という映画で、バンパイアが血を吸えなくて呼気からアセトンが発生しているというシーンがあって意味不明だったのですが、やっと納得出来ました。
類似モデルとしてラマダーン(断食)中のイスラム教徒を採用しなかったのは正解だと思いました。彼らが断食しているのは陽が沈むまでだけで、日没後は普通に食べていて、不思議なことに断食月の方が通常の月よりも食料の消費量が多いということです。
投稿者 トマー : 2007年03月24日 14:00
瓦礫の下に半日以上閉じこめられたとすると、
当然糞尿などは垂れ流し状態となるわけで、
災害救助犬はそちらを感知しているのではないかと
考えておりました…。
投稿者 ちゃのは : 2007年03月24日 01:53
着想はすばらしい物があります。
ただ、食料と一緒に下敷きになった場合でも食えない
訳ですね。
投稿者 二人目 : 2007年03月23日 05:51
そう言えば、死臭を構成する物質って何なんでしょうね?アンモニアとか、アセトアルデヒドが中心になるのか?ケトン体が産出されるなら、この実験は無意味ですね、確かに。遺体発見の手がかりにはなるだろうけど。
尚、写真はマウントアトスの修道僧が、生涯を神に捧げて死んでいった先輩修道僧たちの遺骨を整理しているところで、論文内容には関係ありません。ちょっと、誤解を招く画像かも。
投稿者 webmaster : 2007年03月22日 22:56
??と思いましたが、死臭の中よりという事ですかね?
それならばかなり有用な気がします。
投稿者 問題児 : 2007年03月22日 21:08
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