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2007年5月30日  転籍、苔を生じず [日常・随想]

母親の入院があったので、この期に本籍を現住所に移動することにする。今まで散々転居を繰り返してきたのだが、何故か本籍だけは移動していなかった。暮らしたこともない所に本籍があるのも妙な話で、戸籍の取り寄せの場合など、やたら面倒な思いをするデメリットも大きかった。

私の両親も基本的には故郷喪失者だったのだが、最後は田舎に帰ってしまった。何より、人的な関係がまだ機能していたのが理由であろう。しかし、自分自身の場合を考えると、土地勘もないところで暮らしても仕方がないし、本籍地を残しておく理由は全くない。

世の中には、どう勘違いしているのか、団塊の世代周辺はみんな歳をとってくれば田舎で有機農法をやりつつ、陶芸かなんかをやるのが理想だと思っていると信じる阿呆がいるのだが、自分の知っている限り、そんな余生を選ぶ奴などいない。都会で暮らす方が、いいに決まっているではないか。素人レベルなら、陶芸だって都会の方がやりやすいぞ。有機農法は知らんけど。

そりゃ凄い資産をため込んだなら、田舎(といっても、軽井沢とか大磯とかだけど)にセカンドハウスを構え、月の半分ぐらいはそこで暮らすのも悪くはないだろうが、そりゃちょっと違うのだしね。そう言うわけで、転籍手続きをしなかった理由がもう一つ自分でもわからないのだが、それなりの土地帰属性というのを知らず知らず求めていたのかも知れない。

実際の手続きであるが、そう面倒くさくもなく、届け出ればその日のうちに転籍は終了してしまった。とは言え、住民登録と言うものがあるのに、なんでこういう制度があるのか、やはりいささか意味不明である。土地への帰属性といったって、これがないとイカンというものではないだろう。

一部では今なお生きている差別問題も、これを廃止すればかなり完全解決が早まるに違いない。今まで、社会改良を旗印にしてきた政党は、何で「戸籍制度廃止」を目標にしてこなかったのだろうか。

それはそれとして、転籍手続きを済ましたら、今度は運転免許証や医師免許、パスポートの書き換えもしないといけない。基本的には、この面倒くささが今まで転籍手続きに躊躇してきた一番の理由だったというのを、今さらに思いおこしたのだった。まあ、平日に休みを取る、いい口実になりますけどね。

投稿者 webmaster : 2007年5月30日 23:31

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コメント

某ビルのオーナーが自分の持ちビルの一つの屋上に土を敷き詰めムリクリ園芸ライフを楽しむ実例もありました。
何が採れるのかしらん。

戸籍制度は…江戸期以来の「人返し令」の名残かも。
中国の農村戸籍もいつかは過去の遺物となるのでしょうか。

投稿者 小狸工房 : 2007年6月 2日 21:43