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サトシ・カナザワ博士によれば、15~16世紀のイタリアでは、女性が髪をブロンドに染めるのが流行していたそうだ。また、西欧メディアとの接触が少ない現代イランではアメリカ以上に女性が体重を減らすことに関心を向けているという。
カナザワ氏は、中世イタリアと現代イランとの間には、共通の社会背景があるとはいえず、これらの欲求は本性に根ざしたものだという。若くて、細い腰、豊かな胸、長い金髪、青い目という、バービー人形風に自らを装う欲求には、進化に根ざした合理性があるというのだ。基本的にはそれらは若さ、健康さと多産を象徴する。
胸が大きくても、直接授乳能力に結びつくわけではないのに、何故男はそれを好むのかというと、大きな胸の女性は小さい胸の人に比べ、歳と共にしなびていくのがはっきり判るので、年齢の誤魔化しがきかないからだとのこと。金髪も同じ理由で、歳をとれば色が濃くなる金髪の持ち主は、若さの指標をアピールしている事になるのだそうだ。
また、青い目の場合は、瞳の状態が判りやすいため、対象に関心や好意を寄せた時に瞳が大きくなる現象を確認しやすく、対象となる異性にその好意を伝えやすくなり、異性獲得がスムースに進むと考えられているそうな。
なんか辻褄合わせに終止している印象が強く、社会文化的背景を排除するといいつつ、いつの間にやら、20世紀の西欧美女概念を理想型にした話になっているのが、実に面妖である。
こうした、表面的な合目的性をもって進化の動因とし、現状を説明するような議論は、どこかでお目にかかったような気がするのだが、要はかのインテリジェントデザイン(ID)理論の裏返しといえるように思う。ID理論が生物機能の合理性を、何らかの知性による設計として説明するように、進化心理学は(俗流だからなのか、本質的にそう言うものなのかは知らないが)人間行動を、かなり恣意的な表面的合理性の選択結果とするわけである。
カナザワ博士が自ら抜粋している「人間本性の真実」にはまだあと9つもあり、進化というより、現時点における辻褄合わせだけと思えるような説明も目立つのだが、正直いって、読み進む意欲はすでに無くなってしまった。人間の行動や思考パターンを生物学的基礎から考えることは当然だと思うものの、少なくともカナザワ氏には、C・ローレンツ博士のように、同じ仲間として動物たちの行動を観察した謙虚さも、彼らの行動の多層性に対する深い洞察も欠けているように思う。
そんなわけで、ポリティカルインコレクトな10の真実を全部紹介するのは挫折。完全に私の誤解による見当外れケチつけかも知れないので、意欲がある方は是非元記事、原著を当たって、その理論の可能性と素晴らしさを教えて頂きたい。
投稿者 webmaster : 2007年7月11日 19:41
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» 科学の地雷原を走る男:サトシ・カナザワ Satoshi Kanazawa from [ EP: end-point 科学に佇む心と身体Pt.2]
「アフリカ人は頭が悪いから劣悪な暮らしになっているのだ」
またも大顰蹙を買いまくるサトシ・カナザワ
Satoshi Kanazawa@The Lo... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年7月12日 13:08
ロンブローゾの子らは未だ死なずですか…
投稿者 たー : 2007年7月19日 14:52
辻褄合わせって楽しいんですよね。多くの科学者が目を輝かせてやっていて(=仮説作り)、その辻褄を証明しようとすると、ちょっとデータを調べただけで間違いである事が分かってしまうので、老練な科学者は
(1)絶対に検証出来ない辻褄あわせを単純に楽しむ
か
(2)自分の専門以外の事で辻褄合わせを楽しんで、時間が無い/専門でないからという理由で検証しない
という趣味を持っている事が多いように思います(←これも仮説の辻褄合わせですな)
投稿者 元院生 : 2007年7月13日 02:50
>金髪&青い目
劣性遺伝で珍しいから,ってのは説明にならないんですかね.あとイングランドあたりだと貴族にノルマンフレンチ(ノルマンディーに移住したスカンディナビア系)が多かったりしたので,金髪青い目(&背が高いこと)が社会的地位の高さや富の象徴になってるような気がしますが.
アメリカでも移住前の地域の文化の影響とか,社会的地位が相対的に低い新移民の髪が黒いとか(イタリア系とか),あと公然の秘密でアメリカ白人は黒人やインディアンとの混血の子孫が実は多いですから,”混ざってないよ”主張になってる可能性とかいろいろ理屈はつきますわな.
たぶんローマ帝国あたりだと金髪は蛮族の証明(ゲルマンないしスラブ)な気もしますし,逆に金髪が多そうな地域だと黒髪のほうが尊重されてそうな気もします(白雪姫や人魚姫とか).まあそんなこんなで,うさんくさいということは確かでしょうな.
ちなみにイラン人の女の子たちは,たぶんこっそりヨーロッパやアメリカの(もしくはそれに影響されたイラン国内の)のファッション雑誌をみんなで読んでるに一票.
投稿者 ななし : 2007年7月12日 12:08
ある種の健康食品のコマーシャルのような臭いがしますね。これ。若しくは昔のプレイボーイ誌の記事とか。
でも、人類普遍では無いと思いますけど、アメリカ人のおばさん達と話してると、青春時代を振り返って、「金髪じゃないから」とか「目が青くないから」もて方が今一だった風な事を言う人も結構居るので、かの地には、なんかしらあるような気もします。
投稿者 問題児 : 2007年7月12日 05:07
しなびていくのがはっきり判るので、年齢の誤魔化しがきかない>ビールふきましたwww
投稿者 Cru : 2007年7月11日 23:18