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トレッドミルを使った実験では、人間が二足歩行をする時のエネルギー消費は、チンパンジーが四肢歩行する場合の25%であった。研究者たちは、我々の祖先たちが、二足歩行を可能にした、解剖学的な変化を説明する化石資料が将来見つかるだろうと期待している。
二足歩行獲得に関しては、多くの説明があり、中にはかなり根拠がありそうなものもある。例えば、二足歩行は樹上での移動を容易にしたと言うもの。他の説明では、子供を抱えて授乳するのに有効だとする。
しかし、ここ最近、何人かの研究者は、二足歩行進化が生じたのは、それが環境が厳しくなり、食料が得にくくなった状況で、貴重なカロリーの消費を節約するからだと示唆している。「この理論の問題点は、形質変化がどうやってエネルギーコストと結びついているか説明出来ないことだ」、提唱者のワシントン大学セントルイス校人類学教室のハーマン・ポンツァー博士はそう語っている。<以上こちらから引用>
ポンツァー博士と同僚たちは、トレッドミルを使い、人間とチンパンジーの歩行時の酸素消費量、カロリー消費量を測定した。50Kgの人間が直立歩行するさい、13Kカロリー/1kmのエネルギーを消費するが、同じ体重のチンパンジーが二足歩行(あくまで前肢を使わないというだけの、這い歩きに近いものだが)する時は、50Kカロリー/1kmを消費する事を明らかにした。
チンパンジーが前肢も地面について歩く時は、それより若干カロリー消費量は減り、46Kカロリー/kmになった。つまり、チンパンジーは二足歩行をすれば、余計にエネルギーを消費する。人間はより長い下肢と適切な筋肉付着部位のため、より効率的な歩行が可能になっているらしい。
要は、氷河期にはいり、食料が得にくくなった状況で、より広範囲なハンティングが必要になった人類の祖先が、より効率的な移動手段を、形質進化させていったと言うのがその主張。目的論的に進化を語るとかなりインチキっぽくなるのは、かのサトシ・カナザワ博士の例を引くまでもないのだが、実験で合理的な根拠を示したというのが面白いところか。
逆に考えると、人間は直立二足歩行を続けているからカロリーオーバーになってしまうのだ、ともいえそう。ビリーズ・ブートキャンプの後は、「這い歩きでダイエット!」なんてのが流行るかも。インストラクション・ビデオには、是非志村けん、もしくはそのパクリ元であるグルーチョ・マルクスの映像を使って欲しいところ。<Via>
投稿者 webmaster : 2007年7月20日 23:57
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» 二足歩行の謎 from ねこらんだむblog
医学都市伝説二足歩行進化は効率から?
ここで照会されている説によると、人間が二足歩行になったのは、二足歩行の方がエネルギー効率がいいからだそうです。... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年7月25日 23:03
エネルギーの節約という面では、二足歩行のプラスよりも、体毛の喪失のマイナスの方が大きい気がします。
投稿者 hs : 2007年7月25日 04:34
チンパンジーが二足歩行するとエネルギー消費が多くなるというのは、適応度地形の考え方でいうと、四足歩行から二足直立歩行に変化するためには、障壁があるということですね。
(たとえ、その先に効率の良い歩行が待ってるとしても)単純な自然選択による形質変化ではチンパンジーから二足歩行の種は生まれない。
でも、ごく少数の(ホメオボックス遺伝子の?)突然変異で個体発生時の骨格の形態変化が起きる可能性はある…。
あるいは、適応度地形の障壁を回り込む「前適応」があったのか?(アクア説とか??)
ま、誰も進化の現場を見た人はいませんからねえ。
投稿者 Cru : 2007年7月22日 21:19
>PNASの論文でも形質進化を支持するような記述はなかった
抜粋しか読んでませんが、運動効率に絞った記述ですね、たしかに。あくまで、New Scientist.comが論文内容をそういう方向に取れるようなまとめ方をしていると言うことです。たぶん、complex_catさんが言っておられるような意図なんでしょう。その方が一般受けするわけで。
私としては、進化論を象徴する二足歩行進化の絵柄を、トレッドミル上で構成した芸に対するリスペクトがメインなんですが。
投稿者 webmaster : 2007年7月22日 11:36
進化は必然による結果であるとして、
この場合はエネルギー効率という必然があったわけでしょうか。
かのマイケル・クライトン氏は野生のマウンテンゴリラに会おうとしてギニア高原に赴いたそうですが、そこで思い切り良くゴリラたちに追いかけられたとか。
ゴリラたちは予想をはるかに超えた速さで走り
「我々はゴリラのように走り、ゴリラはゴリラのように走った」
つまりはギニア高原の自然環境ではゴリラのように前肢を地面に突く走り方のほうがはるかに速いのだとか。
そうなれば今度は霊長類が平地に進出した必然性を論じなければならないのである。
取り止めが無くなりました。ここまでにします。
後は自分のところで。
投稿者 小狸工房 : 2007年7月21日 19:09
この実験のミソは、形質進化を合目的的に行った、というのではなくて、体の構造の違いで二足歩行のエネルギー効率が劇的によくなる、ということだと思ったのですが・・・。
すなわち、合目的的に進化したのではなく、たまたま二足歩行に適した体格の連中が出てきて、そいつらは二足歩行の方が楽だからそのようにしだした。
すると、常時手が使えるようになり、道具を持つなど、手をより活用するようになった。
ということで、あくまでも形質変化はランダムで、手を使うために二足歩行すべく進化した、というのではないと思います。
なんか、目的に沿って体をしかさせたとなると、きわめてIDチックになるので、個人的にはすべてはランダムに起きた事象で、その多様性の中から自然の選択圧的にかなったものが残った、というダーウィニズムを貫きたいです。
※PNASの論文でも形質進化を支持するような記述はなかったように思うのですが、さらっとしか読んでいないのでなんとも言えません。
投稿者 しろたん : 2007年7月21日 09:41
生態学者や進化学者が「目的論的に進化を語る」場合,暗黙の了解として,いくつかの変異の中で,特定の変異が適応度を上げて結果としてより多くの子孫を残せた,その結果として生じた話を,わざとそういう表現で述べることがあります。サトシ・カナザワ博士のような比較行動学や進化を生かじりした人たちは,この慣例的な表現の意味が理解できなかったりするので,多くの場合,それでまた混乱が生じます。
ちなみに,ああいった人の論文を採用する雑誌が存在すると云うことの罪の方が私は重いと思っております。
投稿者 complex_cat : 2007年7月21日 09:08
幸島のニホンザルのファンとしては水中歩行説を信じているんで。、、、、。これだと人間に毛が少ないのも説明出来るし。
投稿者 元院生 : 2007年7月21日 02:23
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