« 黒人専用心不全治療薬Bidilの謎 | メイン | 精神療法家、多重人格障害者をカモに »
その薬効は生体内で環状グアノシン一リン酸 (cGMP)の分解を行っている5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害するというもので、それによってcGMPが惹き起こす陰茎平滑筋弛緩が遷延し、勃起が持続するわけである。
ホスホジエステラーゼ(PDE)には11種類ほどのサブタイプがあり、それぞれ分布する器官が違い、陰茎海綿体に分布するPDE-5を特異的に阻害するのがバイアグラであったということである。
一方、網膜にはPDE-6が分布しており、バイアグラはこれもある程度(PDE-5に対する作用の10分の1ぐらい)阻害するため、この薬は視力を一時的に減弱させるという副作用がある。
網膜のホスホジエステラーゼは、視細胞に光が当ったときcGMPを分解することでその情報を視神経に伝えているので、その作用が阻害されれば当然、受光情報は視神経に伝わらない。
このバイアグラの視覚に対する副作用を詳しく検証しようと言うのが、こちらの研究(PDF)。ロンドン大学眼科学研究所メンバーによるもの。彼らは、4人のボランティア被験者にバイアグラ100mg錠を服薬させ、マックスウェル視光学システム(知らんぞ)を使い、波長感受性別にSMLに分類される錐体それぞれの能力変化を経時的に測定した。
その結果は、一言でいえば人によって差はあるものの、数時間の間、視細胞の機能が低下するという当然のもの。最後の方はその機序の説明やら、今まで報告された重症視力障害の例なんかをまとめてあるが、とってつけた感は強い。
何より、一番気になるのが検査結果グラフに書いてある被験者の頭文字である。それらがすべて、論文に名を連ねている研究者と同じなのである。被験者は4人で、共同執筆者は6人だが、そのうち、よその医療機関の泌尿器科医と、女性の研究者が抜けているだけ。
どうもこの人たち、研究に名を借りてバイアグラを飲んでみたかっただけではないかと、強く疑うものだ。自分たちの分野で深刻な副作用があるものだから、万全の体制でそれを確認してみた、と言うところですか。どなたも激しい副作用が出なくてよかったですね。<via>
投稿者 webmaster : 2007年8月 3日 21:42
このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/3521
小生は性行為に際し、バイアグラ50mgを服用していますが、視覚に影響はありませんでした。
あるとき、より強い継続的な効果を求めて100mgを服用したことがあります。
その使用中はとくに異状は自覚しなかったのですが、二時間ほどして部屋の外へ出ると、夜景が異様に青っぽいのに驚かされました。周囲が熱帯魚の水槽に見られる、毒っぽいような青い光に包まれているのです。
この異常な色覚は一時間ぐらい継続して平常に回復しました。「青視症」というのだ、とどこかのサイトで説明しておりました。
(びっくりしたので帰宅そうそうパソコンにしがみついて検索したのです)
小生、軽度でありますが緑内障と診断されていますので、やはり目に悪いのかなあと思い、それ以来、バイアグラの使用は50mgまでとしています。
この症状は、青い色に敏感に反応するようになったのではなく、他の色が感じにくくなったせいでしょうか。色だけが異常でモノの形、視野などは平常に識別できました。
平常とは違った色覚のなかで性行為をするのも楽しい……と思われるかたなら、かえって刺激になるかもしれませんね。
何かのご参考になればと思い、投稿させていただきました。
投稿者 館 淳一 : 2007年8月 9日 00:35
ここで例のMR氏に再登場願うこととなります。
「本来は特定部位に作用する血管拡張剤の研究をしていたはずなのだが、これが偶然にも陰茎に作用する成分が認められたわけだ。
それまでファイザーなんて知る人ぞ知るマイナーな存在だったのに、これを商品化することで一躍大企業へと成長した」
いつものように聞き書きに過ぎないので本当のことかどうかは責任を持ちかねます。
「ただしこれは強制的に勃起させるに過ぎないので、現実の性的快楽とは直接の関係は無いぞ」
だとも。
ところで上記の論によると、あるいはパートナーがいつもの一割り増し美人に見えるとか(違うだろ)。
やたらなことを書くとセクハラに取られかねませんからここまでで止めておきます。
投稿者 小狸工房 : 2007年8月 3日 22:09
コメントしてください