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2007年9月19日  スローな武器にしてくれ [社会・歴史, ニュース]

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鉛含有量の少ない弾丸や、リサイクル可能な爆弾などが、英国の軍需企業、ブリティッシュ・エアロスペース社によって、エコ兵器開発の一環として進行中である。

この会社は世界的な巨大軍需企業の一つであるが、戦闘行為に伴う環境破壊の軽減が可能な新兵器の開発を追求してきた。「我々は、すべての分野の自社製品を検討し、その機能の改良を図ってきました」、対外責任部門の担当者、デボラ・アレンはBBCの取材にそう答えている。

「燃費のいい戦闘機をつくることや、環境に優しい材質で作られた武器の開発などを検討していく必要があります」。

同社は、こうした視点は、武器使用にともなう破壊作用を減らす方向につながると強調する。既に一部では、命中性能を出来る限り高め、余分な破壊を最小限にする兵器が実用化されつつある。

それだけでなく、環境それ自身か重要なファクターとなっているものもある。一例として、鉛を使わず汚染が少ない銃弾も検討されている。アレン担当者によれば、これは環境問題を重視する人々に対する、企業としての責任であるとのことだ。

「どんな分野であれ、自分たちの作るものが環境にばら撒かれているのに、それを忘れて放っておくような企業はあり得ません。私たちは自社製品が適切に使用され、有害な作用を引き起こさないようにする責任を持っているのです」。

同社の構想の一つとして、「非爆発性爆弾」がある。実際、爆発が小規模であれば、それを使う側への危険性もまた減少する。「これは使用が容易で、安全性が高く、付随的破壊を最小限にします。爆発物を取り扱う人員に余計な危険を与えないのです。不幸なことですが、これが使われるのはまだ先のことでしょう。当面、我々は顧客に安全使用を進める必要があります」。

未来予測家のサラ・ベントリーは、こうした軍需企業の方向性にカルチャーショックを感じたと述べる。「人々は戦争を憎んでいるのに、それは現実であり続け、実際に起こるのです」

「例えば、有効期限が限られ、20年たったら肥料に変わる地雷が使われるようになったとして(*)、それはごく一部の問題を解決するに過ぎません。環境をまず破壊しておいて、そのあと再生しているだけのことです」。(*BAE社は実際そういう地雷を開発中とのこと)

「これは大いなる皮肉であり、矛盾です。しかし、もしあらゆる兵器がこういう考え方で作られるようになったら、それは多分良いことではあるでしょうが」。<引用以上>

昨年10月26日、いささか古めのBBC記事より。「環境にやさしい兵器」という意外な発想が、そこはかとない英国式ユーモアを発揮していると思うのは私だけか。世の中、エコなら善という風潮では、戦争だってエコ志向でないとね。<Via>

投稿者 webmaster : 2007年9月19日 21:39

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コメント

銃は軍用の兵器としてだけではなく、狩猟や競技スポーツなど日用品としての使い道もある道具ですから、銃弾による鉛汚染の問題はけっこう前から指摘されています。公営の射撃場などは環境団体あたりにはかっこうのやり玉のようで、射撃場近くの川から鉛が検出された……というような検査結果を根拠にして鉛対策名目で閉鎖されてしまい、再開の目処すら立っていない射撃場がたくさんあります。検査そのものも、出ている数字も実に怪しいもので、「定量的ではなく定性的に見て感情的に騒ぐ」という典型的な例も多く実に迷惑な話ではあるのですが。

一方、狩猟の世界では鉛弾から鉄弾・銅弾への切り替えは早いピッチで進んでいるようですね。鉄砲の買い換え需要で銃砲店は潤ったとかなんとか。

投稿者 亀有たーとる : 2007年9月26日 08:09

自動車と違って兵器には基準が無いので、戦車の排ガスなんかはもの凄い有害だったりします。
でもそんなのは些細な話で、戦争行為によって大量の建築物がゴミになるし、各種建材の燃焼ガスが出るし……
戦争そのものが環境に害なんですけどね。

ただ考えようによっては環境破壊の元凶である人間が減るのだから、最高の環境対策かもしれません。

投稿者 Q : 2007年9月25日 20:46

この方向性は出てくるとは思いました。ばらまいた流弾の回収などどういう形でおはちが回ってくるか分かりませんし,ハイブリッド装甲車は,モーターだけを使って,音もなく作戦行動地点にセットアップすることが出来ます。戦車や戦闘機の燃費向上は,軍事戦略上自由度が上がりますので,エコは,それなりに軍需産業帯にとって利益になると思います。今のバイオエタノールのように,喧伝される環境技術が,実際はエコでも何でもなくて,新たな企業利益や新規事業のネタになっているのとよく似てますね。
 ちなみにメカニカルノイズを押さえた電気自動車は,音もなく被害者に忍び寄って拉致やひったくり,人をひき殺すのに都合がよいでしょう。

投稿者 complex_cat : 2007年9月25日 15:56

ここでふと思いつく。

耐用年数が過ぎれば、自動的に肥やしとなり、内蔵された花の種が発芽する地雷というのはどうだろう。
花はホウセンカか鉄砲百合で。

↑こーゆージョークを披露すると猫妹が怒るのである。

ところでこの「辛抱強い殺し屋」の寿命。
アルデンヌの森では、今でも第一次大戦当時の地雷による死傷者が発生するという。

投稿者 小狸工房 : 2007年9月20日 20:30

まぁ、軍隊というのは平時でも大量の一般的な物資を消費していて、兵器そのものの使用量というのは、戦争でもおきていない限り微々たる物です。
自然分解する地雷って言うのはいいアイデアですね。これの処理ほど厄介なものはありません。使わないで済めばそれが一番良いのだろうけど、それは現実的ではないでしょうから。

投稿者 Su-47 : 2007年9月20日 12:54

軍用兵器というとコスト度外視の代表格ですから。

肥料と火薬が本来同じ成分であるとして、容器をバイオプラスチックで成型してやれば、自然分解する地雷も作れるわけですね。
とりあえず、紙薬莢は実用化の目処が立ったとか。この場合は節約できるのは真鍮だけど。
狩猟用、競技用ショットガンでは、鉛汚染を考慮して、しばらく前から鉛散弾から鉄散弾に切り替えられましたね。

ちなみに戦闘機の燃費というと、正確にはこれは偵察機ですが、W部氏の話によると、SR-71など、マッハ3で高高度を飛行する必要から、機体の表面温度は数百度にまでなり、ために機体の熱膨張まで計算されて作られているので、要するに機体各所にしこたま隙間があり、大気との摩擦熱で膨張してようやく隙間が塞がるという代物なので、燃料注入時から所定の飛行速度に達するまではざばざば燃料を滴らせながら飛んでるとか。
離陸滑走の際には引火事故が怖いので、あらかじめ滑走路にたっぷり水を撒いておくという話。

投稿者 小狸工房 : 2007年9月19日 23:33

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