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おまけに、夕刊には製造元のノバルティスが、この薬のうつ病適応削除を正式に申請したとの報道(ウェブ魚拓)である。この薬について、マスコミがなんぼ見当外れのことを言おうと、専門家による理性的な判断が最終的には行われるに違いないと思っていたので、かなり脱力してしまった。
私はリタリンと言う薬はかなり有用性の高い薬だと思い、現実に結構よく使う。勿論、その適用にはちゃんと原則を設けているつもり。一番よく使うのは、老人のうつ病に対してで、三環系抗うつ剤やSSRIがあまり効かない例や、副作用のために増量出来ない例に、少量使用(1/2T~1T)するとそのQOLは飛躍的に上り、副作用もまず出ることはない。
その次に使うのが双極性障害、とくに短期間で躁とうつを繰り返すラピッドサイクラーに対してである。このタイプは抗うつ剤そのものがラピッドサイクル発現に寄与していると考えられるため、抑うつ期にもあまり抗うつ剤を多量に使いにくい。そうした時、リタリンは躁転もなく、かなり有用なのである。
若い人にリタリンを使うのは、ほとんどの場合、いわゆるADHDによる適応障害が抑うつの背景となっているような例である。ADHDに対して、日本では正式な適応をもつ薬物はないのだが、うつ病という病名のおかげで使えるわけである。
これらの場合でも、一日6Tというのがまず上限で、それ以上に増やしても頻脈などが出るぐらいでそうメリットはない。30年以上使ってきたが、新聞で書かれているような「禁断症状」など見たことはない。もちろん、薬が切れてしまって元の意欲低下が戻ってしまい、せっかく適応出来ていたのにまた引きこもってしまうようなことはありうるが。
まあ、ADHDがらみで家庭内暴力が頻発していたが、リタリンで収まったようなケースでは、薬物切れで多動性の行為障害がまた逆戻りになったりするので、それを因果律無視で「禁断症状による興奮」だと言われれば、まことに困ってしまうけれど。
EBMがどうのと言うが、どこかで書いたことがあるように、SSRIはそう効く薬ではない。たまにドンピシャと効いて、一種類だけでうまくコントロール出来た時には、こちらも気分爽快ではあるが、そういうことは滅多にない。それなのに風祭氏やら製造元は「今では副作用の少ない新しい抗うつ薬があり」などと安易に言うのが理解不能である。自分の患者がよくなっているかどうかなんて、あんまり興味がないんですかね。
マスコミのリタリン排斥論調には、「薬などで精神状態を改善させようとするのは冒涜」という、いささかカルトめいた姿勢があるようで、効かない薬を延々と飲まされて治療に絶望し、自殺するような例がかなりあることを調べてもいない様子である。不遜な彼らがそれに気付いて反省する事は決してないだろうが、専門家までがそんな意見に動じることはないだろうと楽観していた。せめて、実際の処方例の検討ぐらいはするだろうと思ったんですがね。
まあ、所詮はそう言うものかと思う。誰も矢面に立ちたくはない訳で。不法使用例はかえって増加するだろうと思われることや、ADHD例への救済がないことなどの問題は別にしても、今回の適応削除で不利益をこうむる人はかなりの数に上るのではないだろうか。まあ我々の立場では、今後はうつ病遷延例を目にしたら、風祭センセの所にでも紹介するようにすればいいだけのことではある。「副作用の少ない新しい抗うつ薬」の、見事な切れ味を見せて貰いたいものですわ。
投稿者 webmaster : 2007年10月17日 20:05
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http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/3576
初めまして。
ADHDでリタリンを処方されている者です。
私自身は、リタリンを処方されているもののあまり飲んでいないのですが、
今回のリタリン乱用騒動のせいで、乱用する可能性の低い、本当にこの薬を必要としているADHDの人の手にこの薬が渡らなくなって生活や仕事が立ち行かなくなるのは問題だと思い、
ADHDへのリタリン処方についての署名運動に協力させてもらっています。
もしよろしかったら、署名に協力して頂けると有難いです。
署名ページ
http://homepage3.nifty.com/kuroiwa/signature.html
このページから用紙をダウンロードして、署名ページに記載されている取りまとめ住所か厚生労働省に郵送するか、
または、このページ内の 「オンライン署名」 をクリックして開いたフォームに名前と住所を入力して送信ボタンを押せば、署名ができます。
署名ページのある元ページはこちら
http://homepage3.nifty.com/kuroiwa/
です。
現在、この署名運動を始められたフリーライターの黒岩さん
http://d.hatena.ne.jp/nezumikun/
が、国会議員の事務所などを陳情にまわられていますが、
乱用報道による反リタリン世論が強いため、上の方まで意見を通すのはなかなか難しいようです。
そういったわけで、なかなか署名が集まらず苦戦していますので、
もしよろしかったら、署名にご協力頂けたらと思い、書き込ませて頂きました。
突然ぶしつけな書き込みですみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 karino : 2007年10月25日 20:37
患者仲間の処方を見ていると、頭にくるより、溜息も出ません。
遷延例を作っておいて屁とも思わない医者が圧倒的多数でしょう。
今、目の前の患者に鈍感な治療者に新しい治療法が出来るとは
思えません。
legend先生の見通しは確かに数十年スパンでは正しいかもしれません。
しかし今後新しい治療法が確立されるまで何十、何百人が首を吊るのでしょうかね。
投稿者 二人目 : 2007年10月25日 03:43
今回のリタリンバッシングは確かに「理不尽」の極みです。現在の自殺者多発状況で、かなり有用な治療手段の一つをあえて根拠なく棄てさせるというのは、充分な配慮抜きにはあり得なかったと思うのですが、何故か危機感は一部にとどまるのが不思議です。
ただ、人間は困難な状況に陥って初めてそれを打破する方法に目覚めるという面もあるわけで、長い目で見た場合、これがより効果的な手段、無けいれんECTやTMS、迷走神経刺激療法などの、より安全な適応方法につながることも期待出来るのではないか、と私は思います。
投稿者 webmater : 2007年10月22日 21:49
初めまして。
私は発症してからパキシルだけで3ヶ月程度経った頃には目に見えて、周囲も全く生気が無かった私が発症、そして回復していく過程を見て半年くらいでこのまま治ると自分でも思えたのですが、治療の中断(家族の不理解からの介入だったのですがで悪化させて慢性化して今も闘病していますが、紹介してくれた親友も自殺していたり、(私自身も生死を彷徨いましたが)主治医の方からリタリンの減薬の方針についてもしっかり話し合っていたのですが、
毎日のバッシングが始まったばかりの頃に、リタリンのみ出せないと言われ、何が何でもリタリンという訳ではないのですが、信頼できなくなり、転院するにも紹介状、診断書等、もしくは簡単で良いのでこれまでの治療や処方についての文書を書く事も拒まれて呆然としました。
毎日の報道に対しては、依存で自殺した息子のためと、実名を出した小原のねつ造記事であり、自分のブログでもその件については書いていますが、本当に素人以下の日本語の新聞記事、専門家はあまりに報道が過熱していることもありますし、もう少し冷静な判断をしていただけると思っていたので、これだけの急速な展開には
『理不尽』
の一言しかもう言えないような想いと、今後、ほかのうつの患者さんやADHDの患者さん、そしてこの動きではナルコレプシーの方も多大な迷惑、被害が及ぶと考えております。
これ以上の自殺者が出ることが怖くてたまりません。
投稿者 楓 : 2007年10月22日 06:09
末期の抗がん剤(名前忘れた)をマスコミがこぞって叩いた時期がありますが、私の親しくしていた先輩が末期がんで余命1年未満だった筈のを、その薬のお陰で5年生き延びた例があり、その時の薬の使い方は極めて慎重だったのを覚えています(某有名大学病院)。そもそも末期がんで、良く薬の副作用で一部の人間の死期が早くなったところで、効果/副作用の統計すら取らずに、大騒ぎするのを見て、『やっぱり』マスコミだ、って思った事がありますよ。
投稿者 元院生 : 2007年10月20日 17:37
この板、はじめて書き込みますが、、私は、そのM病院で救急当直もやっていました。リタリンを求めてきたら追い返すだけです。当たり前でしょう。脳内医者と思われるのも本意でないので、実名で投稿します。
ADHDが適応でないのがそもそも問題ですが、それはノバルティスと厚労省の責任です。実際問題、ADHDの子どもと大人の人生がかかっているんです。薬を必要としている患者がいるということを知っていただきたい。乱用がいけないなら、ベンゾジアゼピン系を全部禁止しますか?バカなことを言ってはいけません。
投稿者 米田衆介 : 2007年10月20日 14:29
>何故、適応になっていないんでしょうか? 日本の物は、アメリカのリタリンと中身が違うのですか?
ま、落ち着いて。
何の薬物であっても、臨床試験の段階で有効性が認められないと判断されれば、適応されない可能性もあるかと。
あるいは国によって診断基準や定義も異なりますから、ディティールにおいての相違も発生するかも。
常用による依存性などの副作用が勘案される場合も。
ひょっとすると見当違いのことを書いてるかも知れんが。
あ、うぃきに簡単な説明がありました。
投稿者 小狸工房 : 2007年10月19日 21:24
コンサータの承認が急遽早まって来年初頭には使えるようになるそうです。
製造元は、RIS液剤と同じヤンセンです。
薬価はおそらくリタリンよりも遥かに高いでしょう。
証拠はないんですが、何だか怪しい雰囲気を感じます。
投稿者 maru : 2007年10月19日 18:25
>ADHDに対して、日本では正式な適応をもつ薬物はないのだが、うつ病という病名のおかげで使えるわけである。
へ~~~~そうなんですか。てっきり日本でもADHDに適応されていると思っていました。
何故、適応になっていないんでしょうか? 日本の物は、アメリカのリタリンと中身が違うのですか?
不心得な医療従事者によって乱用者が増えたからと言って、実際に有用な薬が使えないと言うのは、変ですね。それならモルヒネ等の麻薬系も同じ事じゃないのでは?
投稿者 狼少年 : 2007年10月19日 12:17
>今のフェアネスのかけらもないマスコミにたてつくのは恐ろしいと、皆さんおわかりになってるだけ
まさしくその通りでしょうね。私に出来ることは、リタリン排斥に関わったジャーナリストたちが、出来るだけ多く遷延うつ病になって、社会から永遠に姿を消してくれることを念じるぐらいです。
>コンサータとかいう薬が承認される見込み
コンサータはリタリンの徐放剤で、これにもすでにマスコミが噛みついていますので、実際に売り出されるのにはかなり紆余曲折がありそう。
コロンバン高校乱射事件の犯人たちは、ADHD治療のためにリタリンを多量処方されていた、なんてネガティブな事実はいっぱいあるもので。(その逆、つまり未治療ADHD者による触法事件は、はるかに多いでしょうけど)
何てったって、トム・クルーズがこの手の薬の廃絶を断固主張していますからな。
投稿者 webmaster : 2007年10月18日 23:11
知人の知人くらいにADHDの人がいるんですが、彼らはどうなってしまうんだろうと思ったら、コンサータとかいう薬が承認される見込みなんですね。
時事通信のニュースでは「子供向け治療薬」となってますが…
投稿者 Cru : 2007年10月18日 22:47
リタリン事情をほとんど知らずに書きますが…。
*他社と比べて*、たいした事もやってない不二家がいきなり潰されかけた例でも判るように、今のフェアネスのかけらもないマスコミにたてつくのは恐ろしいと、皆さんおわかりになってるだけだったりして。
# 私の知人も他の薬が効かなくてリタリンを処方してもらってたようですが…
投稿者 Cru : 2007年10月18日 22:39
>保険適用させるために病名を偽って使っているということでしょうか?
違います。「ADHDによる適応障害が抑うつの背景となっているような例」とちゃんと書いてあるでしょうが。
人にインネンをつけようと言うときは、もう少し相手の文章をちゃんと読むようにした方がいいですよ。
投稿者 webmaster : 2007年10月18日 21:12
>>うつ病という病名のおかげで使えるわけである
では先生は、保険適用させるために病名を偽って使っているということでしょうか?これは問題になりませんか?
投稿者 立間坂 : 2007年10月18日 14:32
>リタリンを求めて救急を訪れる患者さん
いくらたくさん訪れるからと言って、適応のないものに処方する事はないわけで、薬そのものを使えなくする理由にはならんでしょう。毅然と拒絶すればいいだけ。
セキュリティの確保はまず施設側の責任で、もしそう言う連中が、グズグズと薬物を要求して業務妨害するようなら、警察に通報して引き渡せばいいのでは。
私は2年前から救急業務を免除されているので、現状は知りませんが、いままでそう言う体験したこともないし(ソセゴン注を求めてきたチンピラを叩きだした事はありますが)、現在の職場で、そのような目的で救急を訪れる人がいるという話も聞きません。
投稿者 webmaster : 2007年10月17日 22:18
バケガク企業の新しいビジネスとして、フロンに代わる代替フロンの販促のためにオゾンホール問題をぶち上げたように、その「副作用の少ない新しい抗うつ薬」の販促のための布石だったりして。
穿ち過ぎか。
その代替フロンも思いがけず速いピッチでオゾンを破壊してたりして。
冷蔵庫の冷媒がブタンガスに先祖がえりしていたのは自分のところにも書いた通り。
投稿者 小狸工房 : 2007年10月17日 22:00
これに関しては一言、言わせてください。
確かに先生のように自分なりの基準を守って投薬してくれるならよいのですが、神経症圏の、不定愁訴ぎみの患者さんに投与する先生がけっこうおられて、見事に依存完成、文字通りリタリンを求めて救急を訪れる患者さんは後を絶ちません。
私のところ(精神科救急をやっているわけでなくあくまで身体科救急)ですらこうなのですから、風祭先生が以前勤めておられたM病院なんぞはかなりの数のリタラーが運ばれているはずで、それを考えるとリタリン排斥論を主張されるのはもっともなことだと思うのですが。
先生は、最近救急の現場に立たれていないのでしょうか?
投稿者 air_h_128k_il : 2007年10月17日 21:58
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