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2007年11月20日  スケベな事を考えると痛みが和らぐ [医学・科学関連]

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学生を被検者にして行われたジョンホプキンス大学の研究によれば、お好みの性的空想を心に浮かべる事は、疼痛を和らげる良い方法である。

疼痛と気分の関連性という著者の理論に沿って行われたこの研究は、簡単でコストのかからぬ疼痛軽減策を様々な分野で提供すると、研究主幹の麻酔科医、ピーター・S・スターツ博士はいう。「これは医師が疼痛を抱える患者へのアプローチ方法を変えるかも知れません」。

疼痛刺激は強いネガティブ感情反応を引き起こす。従って、ポジティブな感情でバランスを取れば、疼痛は軽減できるに違いない。この研究は、性的空想が疼痛刺激に抗して、ポジティブ感情反応を生む効果を調べている。この理論は、感情を処理する視床が、同時に疼痛反応にも関与していると考えられていることに基礎となっている。

実験ではまず、40人の学生に氷水に手を入れさせ、耐えられなくなるまでそのままにしているようにさせた。二度目の実験で、学生たちは4つのグループに分けられ、1グループには好みのパートナーといちゃついているところを想像させ、1グループには好みではない性的空想を、そして1グループには、授業に向かっている所というような中立的イメージを想像させ、残りのグループには特に何も指示しなかった。そして、実験中の気分、不安、疼痛をそれぞれの成員に自己評価させた。

そうした所、お好み性的空想グループは他グループの二倍以上の時間、氷水に手を入れていることが出来た(3分対1分程度)。彼らは疼痛をあまり感じず、不安や抑うつ感、怒りを感じる事も少なかった。<以上、ジョンホプキンス大学プレスリリースより抜粋>

そんなわけで、疼痛管理に新しい展望を示す端緒かも、と自画自賛する大研究なんだけど、これはもう8年も前のことなんですね。その結果も疼痛学会で報告はされたが、論文化はされず、その後の展開もないようである。ただし、スケベな事でなくても、慢性疼痛に悩む人が、何かに集中していると、普段の痛みが軽減することはよく経験するものではある。いわゆる鎮痛剤が全く効かないが、抗うつ剤でコントロール出来る疼痛というのも珍しい事ではなく、現に私でも数人の疼痛患者を診ているぐらいだ。

一部の医師はそれを見て、「大したこともないのに騒いでいる甘ったれ」と、疼痛管理をネグレクトする理由にしてしまったりするのが、ちょっとナンなんだけど。一方では、この手の疼痛軽減の事実を説明する理屈として、NMDA型グルタミン酸受容体の機能が解明されたりしているわけで、世の中、寝ぼけたような研究でも、何かの役には立つという見本かも知れない。臨床に必要充分な形でフィードバックされるのは、かなり先ではあるだろうが。

それにしても、例の研究で「好みでない性的空想」を指示されたグループというのは、一体どんな事をイメージしたのだろうか。<Via>

投稿者 webmaster : 2007年11月20日 23:53

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コメント

 疼痛管理では私自身、以前数年間にわたりアモキサンとリボトリールを使っていた事があります。
 アモキサンは三環系抗うつ薬でリボトリールはベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬のようですが、疼痛に対してどんな薬がどう効くかを考える上で、薬以外にも脳内でどんな化学物質がどう言うプロセスでどう作用するかを研究するのはとても重要なのでは?と素人ながら思います。

 最近では片頭痛でゾーミッグRM錠のお世話になることが多いですが、トリプタン製剤が開発されたおかげで随分楽になりました。頭痛以外の疼痛は鍼とか漢方で何とかしようと思っていますが、こちらはなかなか手ごわいです。

 

投稿者 水瓶座 : 2007年11月21日 18:43

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